2006年の王建民
メジャーリーグベースボール(MLB)の長い歴史において、エースと呼称される先発投手たちの多くは、圧倒的な球速と鋭く曲がる変化球で打者から空振りを奪う「奪三振能力」によってその地位を確立して来た。
しかし、2006年のニューヨーク・ヤンキースにおいて、その常識を根底から覆す一人の投手がエースの座に君臨した。それが、台湾出身の右腕、王建民(Chien-Ming Wang)である。
2000年5月にアマチュア・フリーエージェントとして190万ドルという高額の契約金でヤンキースに入団した彼は、マイナーリーグでの地道な育成期間を経て、2005年にメジャーデビューを果たした。
2005年4月のメジャーデビュー年、彼は17試合に先発し、8勝5敗、防御率4.02という安定した成績を残し、同年9月19日の試合では投手としてのアシスト記録(9補殺)のメジャータイ記録を樹立するなど、ゴロを打たせる能力の片鱗をすでに見せつけていた。
そして迎えた2006年、彼はメジャーリーグ全体の頂点に立つ驚異的な成績を残し、名門ヤンキースの事実上のエースとしてのみならず、母国・台湾において社会現象を引き起こすほどの国民的英雄へと飛躍を遂げた。

2006年、26歳を迎えた王建民は、年間を通じてニューヨーク・ヤンキースの先発ローテーションを牽引し、キャリア最高のシーズンを送った。この年、彼はヨハン・サンタナ(ミネソタ・ツインズ)と並び、メジャーリーグ最多タイとなる19勝をマーク。
彼の成績の特異性は、その多大な勝利数と防御率の優秀さに対して、奪三振数が極限まで少ない点にある。
218イニングという膨大なイニングを投げて奪った三振はわずか76個であり、9イニングあたりの奪三振数(K/9)は3.14であった。これは、同年メジャーリーグで150イニング以上を投げたすべての投手の中で最も低い数値である。
現代野球の常識に照らし合わせれば、これほど三振を奪えない投手がアメリカンリーグの激戦区を勝ち抜き、エースとして君臨することは極めて稀であり、理論上は不可能とさえ考えられていたという。
しかし、王建民は「奪三振」とは全く異なるアプローチで打者を圧倒した。それが「グラウンドボール(ゴロ)」を打たせる能力である。
2006年の彼のグラウンドボール率は62.8%に達し、メジャーリーグ全体でトップの数値を記録した。フライアウト1つに対して実に2.84個のゴロアウトを奪っており、打球を空中に上げさせることを徹底的に防いだ。
この結果、9イニングあたりの被本塁打数(HR/9)はわずか0.5にとどまり、これもメジャーリーグの先発投手陣の中で最も少ない数字であった。
ヤンキースタジアムという左打者に有利で本塁打が出やすい球場を本拠地としながら、シーズンを通じて許した本塁打はわずか12本であった。彼は三振を奪わずとも、内野ゴロの山を築き、併殺打を量産することで、極めて効率的にアウトを重ねていったのである。

王建民のピッチングの根幹であり、2006年の大躍進を支えた絶対的な武器が「ツーシーム・ファストボール(一般にシンカーと呼ばれる)」である。
彼のシンカーは、球速こそ90マイル台前半から中盤(約145〜152km/h程度)であったが、ホームベースの手前で急激かつ鋭く沈み込む独特の軌道を描いた。 (最速はめちゃくちゃ速い)
この特異な球質は、彼をリードする捕手や対戦する打者たちからしばしば「ボウリングの球を打っているようだ(like hitting a bowling ball)」と形容された。
長年ヤンキースの正捕手を務め、ロジャー・クレメンスやアンディ・ペティットら数々の歴史的名投手を受けてきたホルヘ・ポサダでさえ、王建民の全盛期のシンカーについて「球が極めて重く、バットで打つとまるでボウリングの球を打ち返したかのような凄まじい衝撃があった」と証言している。
この規格外の「重さ」は、ボールにかかる強力なトップスピンと独特のジャイロ回転の成分によって生み出されていたと推測される。
打者が直球だと思ってレベルスイングを開始しても、インパクトの瞬間にボールは予想よりも数センチ下に位置している。
そのため、打者はボールの芯ではなく上部(グラウンド側)を叩くことになり、強烈なラインドライブやフライを放つことが物理的に困難になる。
結果として、ボテボテの内野ゴロが量産され、時にはボールの運動エネルギーに負けて木製バットがへし折られることも珍しくなかった。
選手能力



皆さん、こんにちは!!今回も前回の09年に引き続き、王建民を作ってまいりました!今回は歴史的ゴロピッチャーとして称賛されたキャリアハイの2006年をベースに作成。
09年版を作っておいてキャリアハイを作らないのはさすがにバッシングの嵐になりそう😂
今回の査定に関して特筆すべきはやはり『シンカー』だろうなぁ🤔「あまり変化のない重くて鬼速いシンカー」を再現するにはオリジナル変化球で再現する他なく、何回も試し投げをして再現してみました!
これは対人戦で猛威を振るいそう😂
ただ、CPU相手だと結構打たれます!!俺はパラレルオールスターズ編の1試合目でボカスカ打たれて、まさかの初戦負け(笑)
CPU相手ならリアルな防御率に落ち着くかもしれない。
パワナンバー

