【特集】ポケモンレジェンズZ-A徹底解説|新要素・変更点・ストーリー・舞台まとめ

Pokemon LEGENDS ZA
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2022年1月ー。

新たなポケモンシリーズ『LEGENDS アルセウス』が産声を上げた。

あの時、広大なヒスイ地方を駆け回り、ポケモンに「背後からボールを投げる」という全く新しい遊びにワクワクした人も多いはず。

従来のターン制とは違う、行動・探索が一体となった体験は、シリーズの歴史に大きな衝撃を与えました。

あれから、約3年半の月日が流れた。

そして――

ついにその進化系とも言える最新作、『Pokemon LEGENDS ZA』が登場。

舞台はヒスイではなく、まさかのミアレシティ。

“XYのもう一つ世界”を別視点で見られるというだけで、すでに胸が高まる。

本記事では、『ZA』について詳しく解説して行く。

発売から数年が経ち、レジェンズシリーズはどこまで進化したのか?

その答えを、この記事で一緒に見ていきましょう。

『Pokemon LEGENDS ZA』とは?

基本情報

  • 発売日:2025年10月16日
  • プラットフォーム:Nintendo SwitchNintendo Switch 2
  • 開発:Game Freak
  • 発売:任天堂
  • ジャンル:アクションRPG
  • シリーズポケットモンスターシリーズ / Pokemon LEGENDSシリーズ

ストーリー

物語の舞台はカロス地方・ミアレシティ

『ポケットモンスター X・Y』でも象徴的だった大都市で、本作では「X・Y」から5年後の都市再開発が進められている最中のミアレシティが描かれる。

街はクエーサー社が中心となり、「人とポケモンがより安全に共存できる都市」を目指して再設計されており、その計画を中心から支えるのがプリズムタワー。ミアレシティ全体を見下ろす象徴的な建造物で、本作でも重要な役割を持つことが示唆されている。

主人公はミアレシティに訪れた観光客。

プレイヤーは、この街での暮らし・活動を通じて、人とポケモンの関係性、街の問題、開発プロジェクトに巻き込まれていく。

ゲームの主軸として、ミアレシティを探索しながら状況を把握し、ポケモンとともに街の発展やトラブルに向き合っていく流れとなる。

ゲームシステム

リアルタイムバトル

本作では、従来の『ターン制バトル』から大きく変わり、トレーナーとポケモン双方がリアルタイムで動くバトルが導入されている。

具体的には、ポケモンが攻撃・回避・移動を行い、プレイヤーは 「いつ技を出すか」「どこにポケモンを立たせるか」といった立ち回り・ポジショニング が重要になる。

さらに、『メガシンカ』『メガエネルギーゲージ』のような強化要素もあり、バトル中の駆け引きが増えている点が注目。 また、よりメガシンカを全面に出した戦闘を楽しむことができる。

  • 技(わざ)には発動までの「チャージ時間」や「モーション」「技の効果範囲」「クールダウン時間(連続で使えない時間)」などが設定されており、これまでの「すぐ使えてすぐ次のターン」という流れとは異なる。
  • プレイヤーは、強力な技がチャージ中の間、他の技を発動したり、別の補助技(状態変化技など)や、回避行動を挟む必要が出てくる。例えば「防御系・バフ系・移動回避」など。
  • また、技の発動範囲(範囲攻撃)やポケモン・トレーナーの位置によって「当たる、当たらない」が変わるため、マップ上の立ち回りが重要になる。
メガシンカ
  • 本作では、久しぶりに『メガシンカ(Mega Evolution)』が復活。バトルシステムとも密接に関連している。
  • ポケモンが一定条件を満たすこと(例:メガエネルギーを貯める、ダメージを与える)で任意でメガシンカ状態に移行し、一定時間強化された状態が維持される。
  • メガ進化中は戦闘テンポが変わるため、「いつメガ進化を使うか」「その直後どう立ち回るか」が重要な戦略になる。
対戦モード・ランク制度との関係
  • 本作には、夜間など特定時間帯に発生する 「ランクバトル」や「Z-Aロイヤル」が用意されており、バトルシステムはこのモードともリンクしている。
  • 上記モードでは、バトルだけでなく「先制攻撃」「ステルス」「地形利用」などが要素としてある。これが通常のバトルと区別されており、より 「戦略性が高い」形式になっている。
  • オンライン・マルチプレイヤー対戦(4人バトル・ランクマッチ)でもリアルタイムバトルが採用されており、通常のストーリーバトルだけでなく「実戦的な環境」でもこのシステムを使い込むことができる。 

ワイルドゾーン

ワイルドゾーンは、ミアレシティ内に散在する、野生のポケモンが自由に生息・出現する区画。

本作では都市の再開発計画の一環として、野生ポケモンと人間の共存を意図して「ワイルドゾーン」が設けられている。

各ゾーンには「緑のフェンス」「番号付きのゲート」があり、外界から区画された形でポケモンが生息している。

特徴
  • ワイルドゾーンはゲームの進行(メインミッションのクリアやプレイヤーランクの昇格)によって少しずつ「開放」されていく。
  • 解放されて行けば行くほど出現ポケモンの種類が増えて行く仕様になっている。
  • 各ワイルドゾーンには出現ポケモンの範囲・レベル帯・時間帯(昼or夜)などが異なり、探索と収集の要素が強いが、そこまで広大なエリアではないため探索は非常にしやすい。
  • 都市風景(建物・通り)に野生ポケモンの生息区が挟まれており、都市探索とポケモン探索が一体化されている。
  • 一部ワイルドゾーンではポケモンが積極的に攻撃してくることがあり、探索が「気軽な捕獲」だけでなく、緊張を伴う要素に。 

オヤブン

通常の野生ポケモンとは異なり、サイズが大きめで、他の野生のポケモンよりも大幅に強い個体を総じて「オヤブン」と呼ぶ。

『ポケモンレジェンズ アルセウス』などでも登場しており、ZAでも「野生ポケモンの中に特別な強さを持つ個体」として扱われている。

非常に強力であり、相手によってはLv.100の手持ちポケモンでも苦戦を強いられることがあり、 一筋縄では行かない。ただし、捕獲できれば強力な旅の仲間として活躍してくれる。

オヤブン個体は捕獲した段階で、

  • サイズが大きい(表記はXL)
  • HPの基礎ポイント(努力値)が最大
  • 自力では習得できない技を覚えている

などといった特徴がある。その他にも鳴き声が通常個体と異なるなど、違いが分かりやすい。

色違い

例に漏れず、今作でも色違いポケモンが出現。しかし、従来とは多少仕様が異なっている。

出現率

基本的にの色違い出現確率は最近のシリーズ同様に 1/4,096

しかし、今作では色違いの出現率が上昇する「ひかりのおまもり」の効果が4倍にパワーアップしている。

出現した色違いは固定される

過去作では、野生ポケモンをスルーするとそのまま出現が消えてしまう場合がほとんどだったが、今作では色違いポケモンが一度出現すると消えにくい・消えない仕様になっている。

具体的には「ゲームが自動レポートした後、その位置に色違い個体が固定される」など。

ただし「倒してしまう」「逃げられる」と消えてしまうので要注意。

また、ポケモンを捕獲すると自動レポートされる仕様なので、投げるボールを間違えないようにしたい。

その他、色違いの固定保存は全マップを通じて10匹までであり、以降は新しく色違い個体が出現する度に古い個体が消えて行く。

コンテンツ

Z-Aロワイヤル

夜間にミアレシティ内で発生する「ランク制バトルモード」。このコンテンツはストーリーとも密接に関わっており、育成やお金稼ぎでも重要になってくる核となっている。

プレイヤーはランクZ からスタートし、バトルや課題のクリアを通じてランクA まで昇格を目指す。

ランクAに到達すると「好きな願いが叶えてもらえる」とのこと。

  • 夜になると、ミアレシティ内の特定エリアの中からランダムでバトルゾーン(Battle Zone)として点灯・解放される。
  • バトルゾーン内では、他のトレーナー(NPC)とリアルタイムで遭遇&バトルが発生。プレイヤーも「先制攻撃」が可能で、ステルス的な要素もある。
  • バトルでポイント(昇格条件)を稼ぎ、一定条件を満たすと【昇格試合・昇格バトル】が発生。勝つと次のランクへ昇格する。
  • ランクが上がるほど、対戦相手の強さ・チーム構成・バトル難度が上がる。

サイドミッション

今作のやり込み要素の1つにサイドミッションがある。その数は膨大で、全部で100種類以上が用意されている。

多くのサイドミッションはメインストーリーの進行とともにアンロックされ、ストーリー初期~中盤で参加可能になるものもある。

サイドミッション開始には、街中で「青いびっくりマーク(!)付きのNPC」が目印となっており、話しかけることで受注可能。

内容は多岐にわたり、例として「野生ポケモンの討伐・捕獲」「特定アイテムの回収」「謎の現象の調査」「ポケモンバトル」「写真撮影」などがある。

依頼は強制ではなく、あくまで「自由に挑戦できるもの」。ストーリーを進めるうえで必須ではないため、寄り道として楽しめる。

また、それぞれがとあるポケモンについてピックアップしたものが多く、そのポケモンの生態や特徴を知ることができる。

中には伝説のポケモンがゲットできるミッションも、、、??

モミジリサーチ

ゲーム内でプレイヤーが様々な「リサーチ(課題的な)」をクリアして「研究レベル」を上げていくシステムです。

この研究レベルを上げることで、報酬を受け取れたり、やり込みコンテンツが解放されたりする。

モミジリサーチには「図鑑登録」「タイプ別捕獲」「ワイルドゾーンの分布を埋める」「トレーナー勝利回数(最も鬼畜)」など、複数のカテゴリーの課題がある。

研究レベルが上がると、強力なわざマシンや貴重なアイテムが報酬として獲得できる。最終的には「ひかるおまもり」が貰える。前述の通り、今作の「ひかるおまもり」の効果は絶大なので、色違い厳選が好きな方にはオススメだ。

普通にプレイしていると最終的に「トレーナーに勝つ」タスクが残るので、普段からトレーナーとのバトルは意識しておきたい。

登場キャラクター

AZ

約3,000年前、カロス地方で起こった「人とポケモン」「ポケモンの力を巡る戦争」の最中、愛するポケモンフラエッテを失い、その悲しみから「究極の装置」を作り出ふ。

その装置によって戦争を終結させたものの、装置がポケモンの命を糧に動いていたことを知ったフラエッテはAZから離れ、AZ自身も長い時を生きる存在となる。そして3000年後(X・Y本編)に再び再会する。

レジェンズ Z-Aでは、ミアレシティ(カロス地方)にあるホテル「Z」のオーナーとして登場し、プレイヤーは彼の施設を拠点に街を冒険していくことになる。

フラエッテ

物語の鍵を握るAZのポケモン。

3000年前からAZというカロス地方に深い縁を持つ人物のパートナーで、AZが過去に愛したポケモンであり、彼の物語と密接に結びついている。

永遠の花 フラエッテ」は、かつてAZが作った装置に関わる『生命・命の代償』という重いテーマを背負っており、ただの“進化系”以上の存在である。

ガイ/タウニー

女性主人公を選んだ場合はガイ、男性主人公を選んだ場合はタウニーとして登場するMZ団のメンバー。毎作お馴染みの主人公のライバル的存在であり、物語の最重要人物でもある。

明るく前向きで、人助けが大好きな性格。ホテルZに住み込みで働いており、街の裏事情にも詳しい。

序盤から主人公の良きパートナーとして行動し、物語が進むにつれて「支える仲間」にも「競い合うライバル」にもなる存在。プレイヤーの選択や進行によって関係性が深まる、感情移入しやすいキャラ。

ジェット

ミアレシティの再開発を主導する大企業「クエーサー社」の女社長。

冷静で頭の切れるリーダータイプだが、その行動の裏には「街とポケモンの未来」を本気で考える強い意志がある。

都市を動かす立場として、プレイヤーの冒険にも深く関わり、暴走メガ進化や都市の異変の核心にも接触する重要キャラクター。

表向きは頼れるトップだが、物語が進むほどにその目的や本音が少しずつ見えてくる存在。

デウロ

ミアレシティにダンスの修行でやってきた、明るく元気な学生。パートナーはヒトデマン

食いしん坊でクロワッサンが大好きという、親しみやすいキャラ性を持つ。

主人公に住まいを紹介される流れでMZ団に加入し、仲間として行動しながらも、時にはバトルで立ちはだかる「友でありライバル」のポジション。

夢に向かって一直線な性格が、物語の序盤を華やかに盛り上げてくれる。

ピュール

ファッションデザイナーを目指すミアレシティのクリエイター。

MZ団にガイまたはタウニーの紹介で加入し、ポケモンバトルは得意ではないが、そのセンスと存在感で団を支える。

パートナーはズルッグ。冷静でミステリアスな雰囲気をまといながらも、街とポケモンの未来に関わる重要人物。

マチエール

ミアレシティ探偵事務所の2代目所長を務める凄腕の探偵兼ポケモントレーナー。 

主人公にサイドミッション形式で探偵の依頼を持ちかける役割があり、街の平和を守るために動いている。 

冷静で洞察力に優れており、ただの案内役ではなく、あなたの冒険に“謎解き”の視点を加えてくれる存在。

パートナーはニャスパー

カラスバ

ミアレシティで暗躍する「サビ組」のボス。

高圧的で冷たい雰囲気をまとい、関西弁(ジョウト地方のコガネ弁)風の口調で語る、どくタイプ中心のポケモン使い。 

「ランクアップ戦」で主人公の前に立ちはだかる強敵であり、プレイヤーが挑むべき敵の一角として物語を盛り上げる存在。 

パートナーはペンドラー

モミジ

ミアレシティのポケモン研究所で「所長代理」を務める科学者。都市再開発によって街中のポケモンが増えている状況を受け、主人公にポケモンの調査を依頼する役割を担う。

冷静かつ思索的な性格で、「人とポケモンとの距離の在り方」をテーマに研究しており、プレイヤーと共にその答えを探していく重要なキャラクター。

マスカット

クエーサー社でジェットの秘書を務める大柄な男性。

サングラスがトレードマークで、ビジネスライクな外見とは裏腹に、仕事は正確かつ迅速。

ジェットの右腕として常に行動し、ミアレシティの再開発計画やメガ進化の動向にも深く関わる。

表に立つタイプではないが、裏側で動き続ける「実務の要」のような存在で、物語中盤以降にその重要性が見えてくるキャラ。

カナリィ

人気ゲーム配信者として活動している、でんきタイプ使いのトレーナー。 

ミアレシティのランクアップ戦「Z‐Aロワイヤル」のランクF→E戦で登場する。

外見・雰囲気ともに現代的な配信者スタイルで、ゲーム内でも視聴者向けイベントを主催するなど、デジタルとリアル融合的な演出が特徴。  

パートナーはシビルドン

まとめ

「ポケモンレジェンズ Z-A」は、ただの続編ではなく、「ポケモンと人の関係」そのものに問いを投げかける冒険だった。

都市の中を自由に駆け、ワイルドゾーンで出会い、仲間とぶつかり合い、ときにはメガ進化の暴走に立ち向かう――そのすべてが物語の一部としてリンクしていく。

プレイヤーが選んだ一歩一歩が、ミアレシティの未来につながる。

そして、出会ったキャラクターたちの言葉や背中が、あなたの旅を確かに形づくったはずだ。

まだ図鑑を埋めていない人、色違いやオヤブンを狙っている人、ロワイヤルの頂点を目指している人……

この世界には、まだまだ続きがある。

あなた自身のミアレの物語は始まったばかりだ。

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