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【特集】なぜ人々はトレーディングカードに魅了されるのか?その3つの心理を紐解く!

この記事は約14分で読めます。

皆さんはトレーディングカードはお好きですか?もしくは何かのカードを集めていますか??

現在、トレーディングカード市場では遊戯王やポケモンカードを始め、様々なジャンルが話題になっている。

筆者は遊戯王、ポケカ、MLBのカードをよく集めててコレクションしてて、最近の高騰っぷりに頭を悩ませております…😑

実はこの遊戯王の「青眼の白龍」ってカードを10数年前に筆者は5,000円で購入。グレード9/10という超美品な一枚であるが、なんとこのグレードの青眼が最近49万円でメルカリで売れてるのを見ました(笑)

そう、近年ではコレクターが大幅に増え、市場から希少なカードが消えつつあるため、どのカードも高騰・高騰・高騰!の嵐になっている。

もうね、気安く高額カードを買えない時代に突入しているんです😭悲しい…。

皆さんも休日の朝早く、家電量販店やおもちゃ屋の前にできる長蛇の列を見たことがないだろうか?

あるいは、インターネットのニュースで「希少なカードが数千万円で落札された」という信じがたい見出しを目にしたことがあるかもしれない。

そこで本記事ではカードに魅了される人々の心理を詳しく紐解いて行こうと思う。

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第1章:わずか3年で市場規模が2倍に!?爆発的に成長するトレカ市場

ポケモンカードの発売日にヨドバシカメラに並ぶ長蛇の列。子供がほぼいなくて草。

「子ども向けのおもちゃ」という過去の認識は、もはや完全に覆された。トレーディングカード市場は現在、かつてない規模の急成長を遂げており、一大産業としての確固たる地位を築き上げている。

まずは、この熱狂がいかに規格外なものであるか、具体的なデータから見て行こう。

一般社団法人日本玩具協会が出しているデータ

一般社団法人日本玩具協会が発表している統計データを出している。その異常とも言える成長スピードがはっきりと浮かび上がって来る。

国内のトレーディングカード市場規模は、2020年度の時点では約1,222億円だった。1,000億円を超えるだけでも一つの産業としては十分に巨大ぁが、驚くべきはそこからの飛躍である。

2021年度には約1,776億円へと急拡大し、2022年度には約2,349億円を記録。そして最新の2023年度には、なんと約2,774億円にまで到達したのである。

この数字は、前年比で118.1%という驚異的な成長率を示している。わずか3年間で、市場規模が2倍以上に膨れ上がった計算になる。

少子化が進み、成熟しきったと言われる日本の玩具市場において、これほど急勾配で成長を続けるジャンルは他に類を見ない

この爆発的な成長の背景には、国内外を問わない需要の急激な増加がある。

新型コロナウイルスの感染拡大により、人々が自宅で過ごす「おうち時間」が増加した際、親子や家族で向かい合って遊べるアナログなゲームとしてトレーディングカードが再評価された。

さらに、後ほど詳しく触れるが、「投資対象」としての価値が一般層にまで広く認知されたことが、この未曾有の巨大ブームを牽引する大きなエンジンとなった。

投資対象になる=転売が鬼ほど増えるってことだってばよ!👹

しかし、数字の大きさだけを見つめていても、「なぜ人々がそこまでしてカードを欲しがるのか」という根本的な疑問への答えは見えて来ない。

その真の理由を探るためには、私たちの心の内側、つまり人間の内面に潜む心理へと目を向ける必要がある。

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第2章:なぜ私たちは「紙」に惹かれるのか?心を操る3つの心理

トレーディングカードがこれほどまでに人々を熱狂させる最大の理由は、その根底に敷かれた精緻な心理的アプローチにある。

単にゲームとして優れているだけでなく、人間の「所有欲」や「愛情」、そして「幸運を得たいと願う気持ち」を強烈に刺激する仕組みが、そこには緻密にデザインされているる。

カードを集める人々の心理は、大きく3つの要素に分解することができる。

ちなみに筆者がカードを集める理由。それは間違いなくこの3つの全てだね!😂

好きな希少なカードを自分で引き当ててコレクションする好き

これがトレーディングカードが人々を惹きつける理由なんじゃないかなって思う。

【1】大好きなキャラクターを「所有」し、世界観を共有する喜び

第一に挙げられるのが、テーマとなっている作品やキャラクターに対する純粋な愛情である。

現在大ヒットしている多くのトレーディングカードは、アニメやゲームなどの強力な知的財産(IPコンテンツ)と密接に連動している。

カードの小さな枠の中には、誰もが知る人気キャラクターたちの格好良いアクションシーンや、日常を切り取った可愛らしいイラストが、息を呑むほど高品質な印刷技術によって美しく描き出されている。

ファンにとって、お気に入りのキャラクターが描かれたカードを手に入れることは、単なるグッズ集めではない。

それは、その作品が持つ壮大な世界観や奥深いストーリーを、自分の手元に「いつでも見えるように」して置いておくという行為に他ならない。

テレビの画面やスマートフォンのディスプレイの中でしか会えなかったキャラクターが、物理的な質感と重さを持った一枚のカードとして、今、自分の手の中にある。

この生々しい「所有している」という感覚こそが、ファンの心を強く揺さぶり、さらなる収集欲を刺激する。

極論、ジャンル的には美術品と同じだと筆者は思う。精巧に描かれた絵を飾って眺める…描かれるものが違うだけで、人間が歴史的にやってきたことと同じである。

【2】脳を焼く「レアリティ」と「ガチャ」の快感  

第二の強力な動機は、希少なアイテムを入手することによって得られる優越感と高揚感である。

トレーディングカードは基本的に、アルミなどの見えない袋(パック)に数枚が封入された状態で販売されており、開けるまで中にどのカードが入っているかが全く分からない仕組みになっている。

この「くじ引き」のような偶然性こそが、トレカ最大の魔力である。何十パックと開けても出なかった、ごくわずかな確率でしか封入されていない「レアカード」を自らの手で引き当てた瞬間の興奮は、何ものにも変え難いものがある。

美しいホログラム加工によってキラキラと虹色に輝くプレミアムなカードを手にした時、脳内には強烈な快感物質が駆け巡る。

「自分だけが、この特別なカードを手に入れた」という優越感。

そして、揃っていない番号の隙間を埋めたくなる強いこだわりや、「全種類をコンプリートしなければならない」というある種の義務感すらもが呼び起こされる。

この偶然性への期待と希少価値への憧れが合わさることで、人々は「次こそは出るかもしれない」と、何度でもパックを開けたくなる心理状態へと心地よく誘導されて行く。

あのパックのなんとも言えない質感と、破いてる時の擦れる音が堪らないよな🙄

コミュニティの拡大と二次展開

第三に、カードを持っていることが「共通言語」になるという点である。

同じタイトルを遊んでいるというだけで、見知らぬ人同士がすぐに打ち解けることができる。

カードのデザインや世界観が統一されていることで、プレイヤーの間で「あのカードのイラストがいいよね」「あのシーンの再現が熱い」といった会話が生まれやすくなり、結果としてファンコミュニティが自然と拡大していく仕組みになっている。

例えば、SNSなどでは国境を超えて友達ができる可能性があるコンテンツである。外国語が分からなくても写真やリアクションでコミュニケーションが取れる!

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第3章:「サードプレイス」としてのカードショップ——見知らぬ誰かと繋がる魔法

トレーディングカードの魅力は、美しいイラストを眺めたり、希少なカードを自慢したりすることだけではない。

むしろ、カードという「物質」を介して生まれる「人と人との繋がり」こそが、デジタルの時代において最も価値のある体験だと言えるかもしれない。

現代社会では、職場や学校(ファーストプレイス)、家庭(セカンドプレイス)以外の、心休まる「第3の居場所(サードプレイス)※注1」の重要性が叫ばれている。

そして、街の至る所にあるカードショップは、まさにそのサードプレイスとしての役割を完璧に担っているのである。

秋葉原などにあるカードショップを覗いてみると、そこには「プレイスペース」と呼ばれる対戦用のテーブルがずらりと並んでいる。

そこでは、小学生の男の子とスーツ姿のサラリーマンが、あるいは学生と初老の男性が、年齢も職業も社会的地位も一切関係なく、同じルールの下で平等にテーブルを囲み、笑い合いながらゲームを楽しんでいる。

(※注1)自宅(ファーストプレイス)や職場・学校(セカンドプレイス)とは異なる、居心地の良い「第3の場所」のこと

コロナ禍で生まれた、優しき「20円のオリジナルカード」

カードがいかにコミュニケーションを促進するかを象徴する、ある心温まるエピソードが日本にある。

あるお店では、カードを通じた客同士のコミュニケーションを活性化させるため、非常にユニークな取り組みを行った。

新型コロナウイルスの影響で、人々が直接会話をする機会が極端に減少し、誰もが息苦しさと孤独を感じていた時期のこと。

お客さんに、何か楽しいという感情を提供できないか

そう考えた店主は、かつて子どもたちが熱中したトレーディングカードのようなものを、自分の手で作れないかと思い付いた

市内の印刷会社に依頼してオリジナルのカードを作成し、ボードゲームの愛好家たちに頼んで独自のゲームルールまで作成してもらったのである。

そして、店内で650円以上飲食をしたお客さんが、小型の自動販売機から1回20円でそのオリジナルカードを1枚引けるというサービスを始めた

結果はどうだったか。

発売開始から1年で、なんと4,300枚ものカードが売り上がる大ヒットとなった。しかし、本当に価値があったのは売上ではなかった。

このカードが出たよ」「その能力、面白いね

20円の小さなカードを引くという行為がきっかけとなり、見知らぬお客さん同士の間に自然な会話が生まれた。

ただ物を集めて楽しむだけでなく、カードが交流の場を作り出し、ちょっとした繋がりを持ってお友達になっていく。

店主が願った通り、カードは人と人との心を繋ぐコミュニケーションツールとして見事に機能したのである。

カードゲームは、現代人がスマートフォンに目を落とすばかりで失いつつある「リアルな空間での温かい交流」を取り戻すための、極めて優れた魔法のアイテムだと言える。

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第4章:1枚25億円!? 投資資産へと変貌した「トレカバブル」の衝撃

ここまでの話は、ファンとしての純粋な愛情や、コミュニティの温かさに関するものだった。しかし、現代のトレーディングカード市場を語る上で絶対に避けて通ることができない現実がある。

それは、カードが「金融資産」として、株式や不動産のように扱われるようになったという事実である。

「たかが紙」と笑うことは、もう誰にもできない。現在、特定のトレーディングカードは、高級時計やヴィンテージカー、あるいは歴史的な美術品をも凌駕する途方もない価格で取引されているのである。

もはやカードではなく、小切手である(笑)

ギネスに刻まれた「ピカチュウ」の伝説——25億円の衝撃

ローガン・ポールさん

世界に衝撃を与えた象徴的な出来事がある。アメリカの人気クリエイターであり格闘家でもあるローガン・ポール氏による、驚愕の購入劇である。「

(筆者はこの人のYouTubeチャンネルを登録してよく見てるんだけど、金持ちすぎてぶっ飛んでてマジで面白いので観て欲しい!笑)

彼は、世界に数枚しか存在しないと言われる幻のカード「ポケモンイラストレーター」というピカチュウのホログラフィックカードをオークションで落札した。

その額はなんと、1,649万2,000ドル。日本円にしておよそ25億2,800万円という、文字通り天文学的な金額だった。この常軌を逸した取引は、「トレーディングカードの落札額」としてギネス世界記録に認定されている。

たった一枚の紙片が、東京都内の一等地に建つ高級マンションよりも高い。この事実だけでも、現在の市場がいかに異次元の熱狂、いや「狂騒」の渦中にあるかがお分かりだろうか。

アメリカのトレーディングカード市場は空前の活況を呈しており、ポケモンのようなキャラクターカードだけでなく、プロスポーツ選手の関連カードなども信じられないような高値で取引され続けている。

1億円を超える「ブラックロータス」と最高峰の証明

高額取引はピカチュウだけではない。世界初のトレーディングカードゲームとして歴史に名を刻む『マジック:ザ・ギャザリング』の世界には、「ブラックロータス(Black Lotus)」というコレクターの間で神話のように語り継がれるカードが存在する。

このカードはゲームの歴史の最初期に印刷されたものであり、その圧倒的なゲーム内での強さと、印刷された枚数の少なさから、究極のコレクターズアイテムとなっている。

特に、完璧な保存状態を保っている「ブラックロータス」は世界にわずか7枚しか存在しないと言われており、その価格はオークションで1億円をあっさりと突破した。

さらに別の取引でも、状態の非常に良い「ベータ版」と呼ばれる初期のブラックロータスが、10万ドル(現在のレートで約1,500万円以上)という、当時のマジック史上最高額で売買された記録が海外の掲示板などを中心に大きな話題を呼んだ。

なぜここまで高騰するのか?4つのカラクリ

なぜ、ただのカードがこれほどまでに高騰するのだろうか。その背景には、市場を狂わせる4つの明確な要因が複雑に絡み合っている。

① キャラクターとイラストの圧倒的人気

一つ目は「人気」である。

リザードンやピカチュウといった世界的に知名度の高いポケモンは、常に桁違いの需要がある。

近年ではゲームの強さよりも「アートとしての評価」が重視されており、人気イラストレーターが手掛けたコレクション性の高いデザインのカードは、絵画のように相場が上がりやすい傾向にある。

② 供給量の制約と「二度と手に入らない」という限定性

二つ目は「希少性」である。

大会の入賞者のみに配られたカードや、特定のキャンペーンでのみ配布された「プロモカード」は、新たに供給(再販)されることが絶対にない。

時間の経過とともに状態の良いものは市場から姿を消し、流通量が減少するため、需要が継続する限り価値は一方的に上昇し続けることになる。

③ 状態の良さ(鑑定評価)への異常な執着

これが近年のトレカバブルを象徴する最も重要な要素である。

現在、高額帯のカード取引では「PSA」や「BGS」といったアメリカの専門鑑定機関による評価が絶対的な基準となっている。

虫眼鏡を使っても見えないような初期傷すらない、完璧な状態のカードだけが「PSA10(最高評価)」を与えられる。

この鑑定評価の高い個体にのみ需要が極端に集中し、同じカードでも状態によって価値が数倍から数十倍に跳ね上がる傾向が顕著になっている。

  

④ 投資対象としての認知拡大と「マネー」の流入

そして最後に、「投資・コレクション需要の拡大」である。

YouTubeなどの動画サイトやSNSを通じて「ポケカは儲かる」という情報が拡散された。

これにより、純粋なファンだけでなく、海外の富裕層コレクターや、株や仮想通貨を扱うような投資家たちがオークション市場に大量に参入してきたのである。

行き場を失った投機的なマネーがカード市場に流れ込み、全体の需要を力任せに押し上げることで、バブルとも呼べる現状が作り出された。

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第5章:熱狂が生んだ深い闇——転売、サーチ行為、そして犯罪

市場が熱狂し、動くお金の桁が大きくなればなるほど、そこには必ず甘い蜜に群がるように暗い影が落ち始める。

純粋な楽しみのために作られたはずのトレーディングカードが、今や深刻な社会問題を引き起こす火種となってしまっている悲しい現実から、目を背けるわけには行かない。

子供を泣かせる買い占め

最も身近で、多くのファンを苦しめているのが、転売を目的とした利益第一の悪質な買い占め行為である。

新商品の発売日ともなれば、本当にそのカードで遊びたいファンや、お小遣いを握りしめた子どもたちを差し置いて、利益を得ようとする人々(いわゆる転売ヤー)が店舗の在庫を根こそぎ買い尽くしてしまう状況が常態化している

狙われるカードショップと「闇バイト」の影

そして近年、事態はモラルの欠如を通り越し、凶悪な犯罪のフェーズへと突入している。高額化するカード市場に目をつけた窃盗団などの犯罪組織が、トレーディングカードを専門に狙う事件が全国で多発しているのである。

特に問題視されているのが、SNSなどを通じて「高額報酬」を謳い文句に実行犯を募る、いわゆる「闇バイト」による窃盗事件である。

ある事件では、深夜の24時間営業の無人販売店が標的となった。押し入った犯人らによってショーケースなどの設備が破壊され、陳列されていた高額なポケモンカードなど、総額およそ250万円相当が一夜にして盗み出されるという痛ましい被害が発生した。

犯人は盗んだ後に逃走を続けており、被害に遭った店舗の運営責任者は「誰もが街を歩くので、名乗り出ていただきたいというのが正直な気持ちです」と、悲痛な胸の内を語り、警察に被害届を提出して捜査が続けられている。

かつて子どもたちが公園のベンチや放課後の教室で見せ合って笑い合っていた、あのキラキラ光る紙のカード。それが今や、深夜の窃盗団に狙われるほどの「換金性の高い財宝」となってしまった。

この事実は、現代のトレカブームが抱える最大のジレンマであり、狂騒の歪みを最も端的に表す悲劇だと言える。

ファンや子どもたちの楽しみが奪われないような、安全で健全な仕組みづくりが、今まさに業界全体に求められているのである。

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あとがき

いかがだっただろうか。

以上がトレーディングカードが人々を魅了する理由と、それらに取り巻く様々な世の中の動きでした。

カードのコレクションって素晴らしいなって筆者は思う。

人それぞれの好みや個性が出るし、全く同じコレクションってのはこの世に存在しないだろう。

筆者は今後もカード業界が健全に盛り上がっていけば良いなって願ってる。

ただ、一つだけ言いたいことがある。

あまりにもポケカが買えなさすぎるから、受注生産もしてくれない?!?!?!笑

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