研究施設保安マニュアル

ー緊急事態発生時の安全対策ー
当研究施設はバイオハザード発生時における緊急対策を、全て地下搬入施設に集約している。
搬入した資材に異常が見られた場合、資材集積所からオートメーションでカーゴを特殊高速車両に緊急搭載し、迅速な隔離・処分を行う。
異常のレベルによっては、車両ごと資材の廃棄処分を行う場合もある。
又、当研究施設自体に異常事態が発生した場合は、通常は資材搬入・搬出を行っている最北の路線を緊急脱出ラインとし、市外の中継施設への避難経路を確保する。
いずれの場合も、当研究施設についてのいかなる情報も外部に漏らしてはならない。基本的に研究内容の守秘を最優先事項とし、場合によっては脱出を中止する場合も考えられるので、各自冷静かつ迅速な行動を心がける事。
考察
研究施設=危険性と隠蔽の同時存在
マニュアルには「バイオハザード発生時」「資材異常時」といった異常対応が列挙されている。つまりこの施設は通常業務を超えて「異常事態が起きうる場所」として設計されており、かつ“存在を秘匿すべき対象”として扱われているのです。
一見「安全対策が整った施設」という前提が、このマニュアルを見ると「想定外の事態」を前提に設計されていることが分かる。つまり、科学・研究・管理というものが「制御できないもの」を前提に作られているという皮肉が含まれています。
これは、ゲーム世界内でこの研究施設とアンブレラ等の巨大企業・軍事研究の関わりを想起させる演出。



























