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【ポケモン赤緑】トキワの森を語り尽くす|思い出と知られざる魅力・解説

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初代『ポケットモンスター 赤・緑』(ゲームボーイ版)で最初に訪れるダンジョンといえば、「トキワの森」。深い緑に囲まれたこの森は、多くのトレーナーにとって冒険の第一関門だった。

トキワシティとニビシティの間、2番道路の途中に広がる広大な森林エリアで、ゲートをくぐって足を踏み入れれば独特のBGMと虫ポケモンたちがお出迎えする。

この記事では、トキワの森の特徴やマップ構造、出現ポケモンや登場トレーナーについて、懐かしの豆知識を交えながら詳しく解説する。

あの頃ゲームボーイを手に森をさまよった記憶を呼び起こしつつ、初代ならではの魅力を再発見して行こう。

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トキワの森の特徴と魅力

冒険序盤に待ち受ける自然あふれるダンジョン

トキワの森は冒険序盤で初めて挑む本格的なダンジョン。周囲は鬱蒼と茂る木々で囲まれ、至るところに草むらが存在する。

森の中では野生ポケモンとのエンカウントが頻繁に発生し、さらに複数のトレーナーが行く手を阻むため、初心者にとっては緊張感のあるエリアだった。

「ポケモンのHPは大丈夫かな…?」とドキドキしながら奥へ進んだ記憶のある方も多いだろう。森全体が天然の迷路のような構造になっており、「深くて大きな森。天然の迷路になっており迷子になる人も多い」とゲーム内のタウンマップで案内されるほど。

実際、曲がりくねった道や行き止まりが多く、初見では出口を見つけるのに一苦労したものである。薄暗い森を進むうちに「ちゃんと抜けられるかな?」と不安になりつつも、その探検気分にワクワクした思い出が蘇る。

不気味さと懐かしさが同居するBGM

トキワの森に足を踏み入れると同時に流れ出すBGMは、初代ポケモンの中でも特に印象深いものの一つ。少し不気味でミステリアスな旋律は、序盤の森とは思えないような薄暗い雰囲気を醸し出し、多くのプレイヤーに「なんだかちょっと怖い…でも癖になる!」という感覚を残した。

実はこのトキワの森のテーマ、一部のフレーズがロケット団アジトのBGMと共通しているという豆知識がある。当時は気づかなかった人も、今聴き比べると「あのフレーズが同じだったのか」と新たな発見があるかもしれない。

なお、第2世代(金・銀)や第4世代(ハートゴールド・ソウルシルバー)では、この曲に明るいメロディが追加されて別の雰囲気にアレンジされた。しかし初代や『ファイアレッド・リーフグリーン』、そして『Let’s Go! ピカチュウ・イーブイ』ではオリジナル同様の不気味さを湛えており、今でも当時の空気感を思い出させてくれる。

ゲーム内での位置付けと役割

物語序盤、プレイヤーはマサラタウンを出発しトキワシティに到達するが、ニビシティへの道のりを進むにはこのトキワの森を抜ける必要がある。いわばトキワの森は、ニビシティでのジム戦(タケシ戦)に挑む前の腕試しの場と言える。

ここで野生ポケモン捕獲やトレーナー戦を経験し、手持ちを強化したりポケモンバトルの基本を学んだりする。

また、森内には後述するように隠しアイテムが落ちていたり隠されていたりするため、探索する楽しみもあった。初めて傷薬やモンスターボールを入手したのがこの森だったという方もいるのではないだろうか。

序盤とはいえ気が抜けない冒険の舞台として、トキワの森はゲーム内で重要な役割を果たしていた。

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トキワの森のマップ構造と仕掛け

トキワの森のマップは、入り組んだ道と広い草むらエリアが交互に配置された迷路状の構造になっている。

南側の入口(トキワシティ側ゲート)から入って北側の出口(ニビシティ側ゲート)へ抜けるのが目的ですが、一直線ではなくジグザグに森を横断する形で進んで行く。

中央付近に草むらの大きなエリアがあり、その周囲を回り込むように細道が続いているレイアウトです。道中には何箇所か行き止まりの分岐も存在し、奥へ進もうとすると袋小路に迷い込んでしまうことも…。プレイヤーは木々に阻まれた狭い通路を慎重に進みながら、出口を探さなければならない。

森の各所にはアイテムが落ちており、序盤の貴重な補給ポイントだった。拾えるアイテムとしてはモンスターボール(モンスターボールそのもの)やキズぐすり、そしてどくけしがある。特にどくけし(解毒薬)はありがたい存在で、後述するように森で登場する敵ポケモンは「どくばり」による毒状態を引き起こしてくるため、持っておいて損はない。

また、森には隠しアイテムも仕込まれていた。例えば入口すぐ北の木のあたりには隠されたどくけしがあり、気づかずに通り過ぎたトレーナーも多かったことだろう。(その他には「きずぐすり」など。

実は森の中の虫取り少年(トレーナー)の一人が、バトル後に「見えないところにも何か落ちてたりする! さっき落とし物したんだ。きみも探してみてくれる?」といった趣旨のセリフを口にする。これは隠しアイテムの存在を示唆するヒントになっており、当時この言葉を頼りに木の根元を調べてアイテムを発見したプレイヤーもいたのではないだろうか。

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トキワの森に出現する野生ポケモン

トキワの森で出会える野生ポケモンといえば、なんといっても虫ポケモンたち。初代『赤・緑』の時点で、この森にはキャタピー系統とビードル系統という2大虫ポケモンが生息していた。

具体的にはキャタピー(バタフリーの幼虫)とその進化形トランセルビードル(スピアーの幼虫)とその進化形コクーンが群生している。

それ以外ではごく稀にピカチュウが姿を見せるのも大きな特徴。序盤の森で、しかも当時はまだ珍しかった電気タイプのピカチュウが出現するとあって、多くのプレイヤーが目を皿にして探索したもの。上のイメージのように、「ピカチュウ出てきてくれ!」と何度も草むらを歩き回った記憶がある方も多いはず。

赤版と緑版で異なる出現ポケモン

実は『ポケモン赤・緑』では、バージョンごとに出現するポケモンの頻度が微妙に異なる点も見逃せない。トキワの森の場合、赤版ではビードルとコクーンが圧倒的に多く緑版ではキャタピーとトランセルが多いという違いがあった。

例えば赤版ではビードル系(ビードル&コクーン)が全体の約85%を占め、キャタピー系はごく一部(約10%程度)しか出現ぢない。そのため赤版でキャタピーを捕まえたい場合は少し根気が必要だった。

一方、緑版では逆にキャタピー系が約85%と多数派で、ビードル系は10%ほどと激レア扱い。幸いピカチュウの出現率は両バージョン共通で約5%前後(256分の13~14程度)とされている。

つまりどのバージョンでもピカチュウはかなり見つけにくく、当時としては「森でピカチュウに出会えたらラッキー!」というレベルの低確率だった。

「赤緑どっちのソフトを持っているか」で出会える虫ポケモンが偏るため、友達同士で交換して図鑑を埋めたり、対戦で見せ合ったりしたのも懐かしい思い出である。

序盤で捕まえておきたいおすすめポケモン

トキワの森で捕まえられるポケモンの中でも、特におすすめなのがピカチュウとキャタピー。ピカチュウは言わずと知れた人気ポケモンであり、序盤で仲間にできればその電気ショックが第2ジム(ハナダシティのカスミ戦)で活躍し、何より「ピカチュウを自分で捕まえた」という喜びは格別でした。ただし上述の通り遭遇自体がレアなので、根気よく探す必要があります。

一方のキャタピーは、一見戦力にならないようでいて実は序盤攻略の切り札になり得る存在。キャタピーはレベル7でトランセル、レベル10でバタフリーに進化するが、バタフリーに進化した瞬間にエスパー技「ねんりき」を覚える

タケシが繰り出す岩タイプのポケモン(イシツブテやイワーク)は物理防御が高く序盤の難所だが、バタフリーの「ねんりき」は特殊攻撃であるため効果的にダメージを与えられる。特にヒトカゲを選んだトレーナーにとって、バタフリーは苦手なニビジムを攻略する救世主となった。

また、バタフリーは毒や麻痺、眠り粉など状態異常を引き起こす粉系の技も習得するため、後々の捕獲やバトルでも頼りになる。キャタピー自体は緑版ならたくさん出ますし、赤版でも根気よく探せば見つかるので、ぜひ捕まえて育ててみると良いだろう。

なお、ビードル(クスネやスピアーに進化)も捕獲できるが、序盤では強力な技を覚えるのが遅めなので、戦力としてはバタフリーの方が汎用性が高い印象。もっとも、ビードル系は進化の早さ(レベル10でスピアー)と毒タイプならではのどくばり攻撃が魅力なので、こちらも図鑑埋めや趣味で育ててみるのも一興。

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トキワの森に登場するトレーナー

トキワの森で主人公を待ち受けるトレーナーは、全員が「むしとりしょうねん」(虫取り少年)。当時虫取り少年は虫網を持った少年の姿で描かれており、「ポケモン勝負しようぜ!」といった軽いノリでバトルを仕掛けて来る。

初代『赤・緑』ではこの森に3人の虫取り少年が配置されていた。それぞれ手持ちはキャタピーやビードルなど虫ポケモンが中心で、中には進化形のトランセルやコクーンを繰り出す者もいる。

レベル帯はだいたい5~9程度で、ストーリー序盤の手持ちポケモンでも十分渡り合える強さだが、気を抜いていると思わぬ反撃を受けることも。

例えば、ビードルの使う「どくばり」は低威力ながら一定確率で毒状態を誘発する。森に入ったばかりの頃は毒消しを十分持っていないケースも多く、初めてポケモンが毒状態になって慌てた…という体験をしたプレイヤーもいることだろう。森から出るまでに毒ダメージでポケモンが倒れてしまい、「ニビシティ目前で所持ポケモンが全滅」という苦い思い出を持つ方も少なくない。

一方、トランセルやコクーンといった進化後の虫ポケモンを使うトレーナーの場合、それらは基本的に固有技「かたくなる」しか使用しない。攻撃はしてこないものの防御力がどんどん上がっていくため、こちらの弱いポケモンだと倒すのに時間が掛かった。(特殊技を使えば問題なし)

序盤で捕まえたポッポやオニスズメなどでも通常攻撃で押し切れるが、持久戦になりがちなため初心者には地味に骨が折れる相手になっている。ただ経験値は多めにもらえるので、根気よく相手していれば自軍のレベル上げにはもってこいだった。

幸いトキワの森の虫取り少年たちは全員回避不可能というわけではなく、一部のトレーナーはルートを工夫すれば避けて通ることもできる。しかし初めての対人戦の連続でもあり、多くのプレイヤーは積極的に挑んで経験を積んだことだろう。

ちなみに、ゲームボーイ版『ピカチュウ』(黄色)ではトキワの森に登場するトレーナー構成が少し変更されている。虫取り少年が数名追加されてトレーナー数自体が増え、さらに「ミニスカート」の女の子トレーナーが1人だけ特別に配置された。

彼女はニドラン♂♀を使用して来るが、戦闘前に「ねえねえ あなたピカチュウ持ってる?」と話しかけ、戦闘後には「こんなに探してもピカチュウ全然見つからないの。きっとここにはいないのよ!」と発言する。これはピカチュウ版では野生のピカチュウが出現しないことを示唆したセリフで、実際にピカチュウ版では森にピカチュウは出て来ない(主人公が最初から連れているピカチュウがいるための措置と思われる)。

当時このメッセージに首をかしげた方もいるかもしれないが、後になって「なるほど、そういうことだったのか」と合点がいく初代ならではの演出と言える。いずれにせよ、トキワの森のトレーナー戦は序盤の腕試しとして多くのプレイヤーに印象を残した。虫取り少年たちとの戦いを通じて、ポケモンバトルの基礎や状態異常の怖さを学んだ人も多かったのではないだろうか。

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初代ポケモンならではの豆知識・小ネタ集(トキワの森編)

トキワの森にまつわる、知っているとニヤリとする豆知識や小ネタをいくつかご紹介して行こう。

  • 隠しアイテムの存在
    • 前述のように、トキワの森には隠しアイテムが設置されている。特に有名なのが、森入口付近の木陰に隠された「どくけし」。虫取り少年のヒントを頼りに調べると見つかるこのアイテムは、序盤で毒状態に苦しむトレーナーにとってまさに救いの一品だった。他にも森の奥には隠し「キズぐすり」もあり、探究心旺盛なプレイヤーほど得をする仕掛けとなっていた。
  • ピカチュウ出現とアニメの思い出
    • トキワの森でピカチュウが出現することは、当時アニメから入ったファンにも衝撃だった。というのも、アニメ『ポケットモンスター』ではサトシのピカチュウはマサラタウンで出会っているが、ゲームでは自力でピカチュウを捕まえに森へ繰り出さねばならない。「ピカチュウって野生で出るんだ!」という驚きと喜びは凄まじく、低確率ながら何とか出現させてゲットしたときの達成感は格別だった。
    • ちなみにアニメ本編ではサトシはトキワの森で最初のポケモンであるキャタピーをゲットしている。ゲームとは若干状況が異なるものの、「森で虫ポケモンを捕まえる」という展開は共通しており、メタモンに怯えるカスミのエピソードやサトシのバタフリー進化など、トキワの森はアニメでも印象的な場面が多く描かれた。
  • 「けつばん」やミュウ入手の裏技
    • 初代ポケモンと言えばバグ技や裏技も語り草。トキワの森そのものに重大なバグがあるわけではないが、一部の裏技では森のトレーナーが利用された。
    • 有名なミュウ入手の裏技(いわゆるミュウバグ)では、特定の条件下でトキワの森の虫取り少年から逃げることでミュウを出現させる方法が存在する。これは森の出口付近にいる虫取り少年(長距離バグトレーナー)を使ったテクニックで、当時雑誌やネットで話題になった。公式には推奨されない方法でしたが、「森でミュウが捕まえられるらしい?!」と友達同士で盛り上がったのも懐かしい思い出。
  • バージョン『青』での扱い
    • 『ポケモン青(ブルー)』では、実はトキワの森の出現ポケモンパターンは『緑』とほぼ同一でした。ビードル系が少なくキャタピー系が多い点で緑版に近く、赤版との違いを埋める中間的な存在だったと言える。
    • 当時通信交換でピカチュウや虫ポケモンを集めていた人にとって、青版の友達は頼れる存在だった。また、青版ではトキワの森のマップデザインやグラフィックが若干変更され、緑版/赤版よりも木の配置がわかりやすくなっているという細かな差異もある。初代の中でも発売時期や地域によって微妙な違いがある点は、マニアックながら面白いポイントである。
  • 攻略本の挿絵や公式イラスト
    • トキワの森は公式イラストでも度々取り上げられた。特に任天堂公式ガイドブックの挿絵では、主人公が深い森の中でピカチュウを発見するシーンが描かれており、多くのファンの心に残っている。濃い緑色で表現されたGB画面の森とは対照的に、公式イラストでは朝日の差し込む幻想的な森林として描かれ、ゲーム画面では想像しきれない奥行きと生命感が表現されていた。あの絵を見て「いつか自分も森でピカチュウを…!」と胸を躍らせた子供たちもいたことだろう。
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まとめ:色褪せない冒険の原点「トキワの森」

初代ポケモン赤緑の「トキワの森」は、ゲーム内で最初に直面する試練の場でありながら、多くのプレイヤーにとって忘れられない思い出の場所となった。鬱蒼とした森を進むドキドキ感、初めての野生ポケモン捕獲の興奮、そしてあの耳に残るBGM…。どれを取っても、25年以上経った今でも色褪せることのない魅力がある。

リメイク作品や後続シリーズで再登場するたびに、当時を知るファンは「あぁ、この感じ懐かしい!」と胸が熱くなり、新たな世代のプレイヤーは新鮮な気持ちで森を冒険している。

もしあなたがあの頃を懐かしんでいるのなら、ぜひもう一度トキワの森を訪れてみて欲しい。草むらからキャタピーが顔を出し、稀にピカチュウが現れたときの感動は、今でもきっとあなたの中に蘇るはず。

トキワの森は、これからもポケモンシリーズの原点として、そしてすべてのトレーナーの思い出の地として、永遠に輝き続けるであろう。

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