皆様、こんにちは!
1996年に発売された初代ポケモンシリーズ『ポケットモンスター赤緑』の"状態異常"と聞いたら、何を思い浮かべますか??
ポケモンには全部で6種類の状態異常があり、正直言ってどれを取っても強すぎる。
その中でも一際目立つのが『こおり』だろう。このこおりとやけど以外は他の5つとは違い、技の追加効果でのみ付与することができるのだが、こおりに至っては「凍ってしまったらTHE END」と言ってもいいくらいに強力な技である。
筆者が子供の頃、友達との対戦ではとにかく『ふぶき』が流行りまくっていたので、それはもう「こおりのオンパレード」って感じでしたわよ😂
本記事では、「ポケモン赤緑で何故こおりが凶悪だったのか」をテーマに深掘りして行こうと思う。
こおり状態とは?

ポケモンバトルにおける状態異常の一つが「こおり状態」である。現代の作品ではそこまで見かけないが、初代では一度凍ると大ごとだった。
まずは基本的な効果を確認して行こう。
こおり状態の効果
こおり状態になるとポケモンは一切攻撃できなくなる。選択していた技のPPも消費しないものの、凍っている間は無抵抗状態となり、攻撃も補助もできない。
かつての攻略本や雑誌には「凍ったらアウト」と書かれるほど、対戦中に凍ること自体が致命的だった。
自然に溶けない仕様
現行シリーズでは、こおり状態になっても数ターンで溶けたり、攻撃すれば解けるようになっている。しかし初代では仕様がまるで違った。
第一世代では凍ったポケモンは自動的に治ることがない(頭オカシオス)。ターン経過による自然回復がなく、凍った時点でそのポケモンはほぼ戦闘不能になる。
こうした設計により、こおり状態は他の状態異常と比べても段違いに危険視されていた。
溶かす手段がほとんどない
そんな絶望的なこおり状態にも、一応解決策は存在する。主に以下の3パターンのみです。
- こおりなおしなどのアイテムを使って自分で治す。対戦中に道具を使う習慣がないと見落としがち。
- 相手のポケモンが「くろいきり」を使う。ポケ第一世代のみ、くろいきりは相手の状態異常を治す効果がある。とは言え、結局こおり状態では「くろいきり」が使えないため、実質意味なし(笑)
- 相手から炎タイプの攻撃を受ける。初代では炎技のうちやけど効果があるもの(ひのこ、ほのおのパンチ、かえんほうしゃ、だいもんじ)が凍りポケモンを解凍できる。
この3つしかないため、実戦で凍ってしまうと事実上「負け」。
炎技を覚えた相手が自分を助けてくれるか、持ち物を使わない限り、ひたすら攻撃を受け続けるしかない。
ふぶきがなぜ凶悪だったのか

当時のふぶきの性能
こおり状態が凶悪であることを理解したところで、次に注目すべきは技「ふぶき」である。(巨悪の根源)
ふぶきは氷タイプの代表的な攻撃技だが、初代では性能が桁違いだった。
第一世代のふぶきは威力120、命中率90、PP5回という高性能で、しかも日本語版の第一世代では追加効果として30%の確率で相手を凍らせる効果がある。
現行シリーズのふぶきは威力110・命中率70・凍り付与率10%ですから、当時は命中・威力・追加効果すべてが今より強力であった。
凍り=即戦闘不能というコンボ
「ふぶき」がチート級と言われた最大の理由を「3割の確率で相手をこおり状態にすること」だと指摘している。凍ったポケモンは自力で解けず、炎技やくろいきりがなければ永遠に行動不能。
そのため、ふぶきは実質的に3割の確率で相手のポケモンを即死させる技として機能した。
命中率90の攻撃が当たれば、約27%の確率で相手のポケモンを戦闘から完全に排除できる計算。
これが「ふぶきゲー」と呼ばれた所以であり、当時の対戦環境は氷タイプの天下だった。
ラスボス級トレーナーの切り札
ゲーム終盤に登場する四天王のカンナは氷タイプ使いで、切り札のラプラスがふぶきを連発して来る。
「こおり状態のポケモンが一切行動できず、自然治癒しないため戦闘不能に等しい」と書かれており、カンナのラプラスのふぶきがトラウマになったと語られている。
初見のプレイヤーがここで進行不能になることもしばしば。筆者も四天王戦で凍らされ、持っていたこおりなおしを切らしてしまい、リセットを余儀なくされた経験がある。
凍り状態が怖かった本当の理由
ここまで触れた内容から、こおり状態が凶悪だったことは間違いないが、具体的にどのような点がプレイヤーに恐怖を与えたのだろうか。
1. 対策が限られすぎている
前述の通り、凍り状態を解除する手段はアイテム、炎技、くろいきりのみ。しかも炎技は相手から受けなければ効果がなく、自分が炎タイプの技を覚えていても自分を解凍することはできない。
くろいきりはストーリー中で覚えるポケモンが限られており、使うトレーナーもほとんどいない。そうなると、プレイヤーが頼れるのはアイテムだけ。
道具欄は20種類までしか持てないという初代独特の制限もあり 、こおりなおしを大量に持ち歩くのは現実的ではない。
予備のアイテムが尽きた瞬間が敗北につながる緊張感も、こおり状態の恐怖に拍車をかけた。
2. 強力なポケモンほど凍りやすい(試行回数を稼げる)
初代の対戦環境では、特殊と特防が一つの「特殊」ステータスに統合されており、特殊が高いポケモンは攻守ともに優秀だった。
その代表格がラプラスやスターミー、フリーザー。彼らはふぶきをタイプ一致で放てる上、耐久力も高く、凍らせる側の性能が抜群だった。
一方で凍らされる側の対策ポケモンとして候補に挙がる炎タイプのポケモンは、当時は層が薄く、覚える技の威力も今ほど高くない。相性の良いポケモンを用意すること自体が難しかった。
3. バグや不具合がさらなる混乱を招いた
初代ポケモンには多くのバグがあり、こおり状態周りにも奇妙な挙動が存在した。
例えば、くろいきりで状態異常を治した場合、そのターンに凍りが解けても技を選択できずに行動できないという仕様があった。
また、某海外サイトでは「凍り状態が解けたターンに技を使うとデータの不整合が起こり、通信対戦でデシンク(対戦中にデータがずれて両者の画面が違う状態になる現象)が発生する」と解説している。
こうした不安定さが、凍り状態をただの状態異常ではなくゲームを壊す要素として印象付けたのである。
こおり状態のその後:バランス調整の歴史
初代で凶悪だったこおり状態だが、次世代以降ではバランスが見直された。
第二世代ではターン終了時にごく低確率で治るようになり 、第三世代以降は行動前に20%の確率で溶けるようになった。
また、炎タイプの技で解凍できる対象も拡大され、現行シリーズでは水タイプのねっとうやスチームバーストなどでも解けるようになっている。これにより、こおり状態は他の状態異常と同じくらいのリスクに収まっている。
ふぶきも弱体化され、威力が110に下がり、命中率も70まで低下、凍り付与率は10%となった。現代の対戦環境では、氷タイプは攻撃範囲の広さが魅力であるものの、防御面では弱点が多く、初代ほどの圧倒的な存在ではなくなっている。
あとがき:初代の理不尽さも今ではいい思い出
初代『ポケットモンスター赤緑』のこおり状態がなぜ凶悪だったのかを見て来ました。
自然に溶けない仕様 、限られた解除手段 、ふぶきの高い凍り付与率 が組み合わさり、多くのプレイヤーにトラウマを残したのである。
当時は理不尽に思えたこの仕様も、今振り返るとゲームの個性として笑い話にできるだろう。
現代版を遊んでいる人も、バーチャルコンソールやリメイクで初代に触れた際には、この凶悪なこおり状態とどう戦うかを楽しんでみて欲しい。
