【バイオ2】署長あてのメール(全ファイルリスト)

バイオハザード2
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署長あてのメール

このページでは、同内容である「署長あてのメールの写し」もまとめて記載。


ラクーンシティ警察署

ブライアン・アイアンズ署長殿

『S.T.A.R.S.』の隊長ウェスカーのバカな裏切りで、洋館は爆破された。だがウィルスの研究に支障はない。

問題は、生き残って洋館を脱出した『S.T.A.R.S.』の隊員クリス、ジル、レベッカ、バリー、ブラッドだ。

連中が証拠を持ち帰っていれば、極秘に処分し、事件が表沙汰にならないよう、彼らの行動を規制し、十分に監視して貰いたい。

連絡役は、今まで通り私の妻アネットにさせる。

ウィリアム・バーキン


ラクーンシティ警察署

ブライアン・アイアンズ署長殿

今期の謝礼一万ドルを、例の口座に振り込んでおいた。

Tウィルスに代わるGウィルスの研究は、間もなく完成する。これが完成すれば、私は間違いなくアンブレラ社の幹部になれる。

それだけに今が用心の時だ。クリスたちが私たちの周辺を嗅ぎ回っている。特に薬品工場跡地の近くへは絶対近づけないように十分に監視して欲しい。

ウィリアム・バーキン


ラクーンシティ警察署

ブライアン・アイアンズ署長殿

問題が起きた。アンブレラ本社の幹部連中が、私の開発中のGウィルスを横取りしようとスパイを送り込んで来た。恐らく二、三人だろうが、はっきりした数は分からない。

長年苦労して開発して来たGウィルスを横取りされてたまるか。

不審な人物が町へ入り込んでいないか、徹底的に調べて貰いたい。もし発見出来たら、ただちに拘束し、アネットを通じて連絡して欲しい。場合によっては暗殺しても結構だ。

Gウィルスは、私の命だ。邪魔する者は容赦しない。たとえそれがアンブレラの人間でもだ。

ウィリアム・バーキン

考察

組織の裏側/腐敗・隠蔽

警察署長という公的な立場の人物に対し、研究機関(あるいは企業)側から「証拠を消せ」「金を払う」「暴力的に拘束せよ」という指令が来ているという構図。

これは「公共の秩序を守る立場の警察署長」が、裏では極秘研究・企業の暗い事情に巻き込まれている」という“腐敗の構造”を示している。

非日常の進行と表向きの平静

このメールは、「施設を失った」「研究が進んでいる」「警察署長が協力している」という重大な内容を淡々と書いている。表向きの雰囲気は“研究継続”“支払い”“監視”というビジネス的トーンだが、その裏には“生存者の排除”“証拠隠滅”“強制捜査”という非常事態感がある。

この「平静な文面と実質的な危機」の対比が、読者/プレイヤーに“不気味な雰囲気”を抱かせる。

主観的視点の与え方

ゲーム内でプレイヤーがこのメールを手に取ることで、「自分がこの署の中の“被支配者”・“操られている構造”を探る立場にある」ことが暗に示されいる。

つまり、ただゾンビと戦うという体験ではなく、「誰が何を隠しているのか」「警察署そのものが安全なのか?」という視点が与えられ、探索・考察のモチベーションが増す。

研究と暴力の交錯

「Gウイルス研究」「アンブレラ社」「証拠消去」「賄賂」というキーワードが並び、このメールは“科学の暴走”あるいは“倫理を超えた研究”と“暴力・隠蔽”とが交錯する場を描いている。

このテーマは単なるホラーゲームのモンスター描写を超え、「人間の外部・内部にある闇」を探らせるものとして機能している。

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