作戦報告書2

ー作戦報告書ー
9月28日
本日午前2:30、作戦会議室にゾンビが侵入、戦闘が起こる。その戦闘でデビッドを含む4名が死亡した。
生存者は私を含めたった4人。武器、弾薬の確保の失敗。度重なる異常な戦闘による疲弊と混乱。
もう後が無い、、、
そこで下水道を脱出路に使う案が提案された。当警察署の地下から下水処理場へと抜ける事の出来る場所がある。そこから下水道へ抜けるのだ。
下水処理場のヤツらがいないという確証はどこにもない。この作戦は無謀だとしか言いようが無いだろう。だが、このままでは死を待つばかりだ。
少しでも時間を稼ぐため、東側オフィスにある、唯一地下へ行ける扉を施錠する。合鍵が西側のオフィスに保管されているが、ヤツらの知性では、鍵を探し出して使用する事は考えられないだろう。
この作戦記録が役立つ事を祈る。
記録者 エリオット・エドワード
考察
日時と緊迫の度合い
「9月28日 2:30 AM」という時間が記されており、深夜かつ事態がかなり進行していることがうかがえる。報告者曰く「もう後が無い」「武器、弾薬の確保に失敗」「生存者は私を含め4人だけ」など。これは、ゾンビの襲撃(T-ウイルスによる事態の発生)から一定時間経過し、署内防衛が崩壊しつつある局面と読める。
この文書を通して強く感じられるのは「体制の崩壊」。警察署という秩序を保つべき施設が、武器弾薬を確保できず、安全策を維持できず、最終的には“死を待つ”しかないという危機に陥っている。
この「破綻」は、ウイルス蔓延という極限状況だけでなく、事前準備・情報伝達・危機対応がいかに脆弱であったかも暗示しています。ゲーム全体を通じての“人類のコントロール不能状態”というテーマと一致する。
脱出の選択肢としての“下水道”ルート
このファイルで特に興味深いのが、「地下から下水処理場へ抜け、そこから下水道へ」という脱出案が出ている点だ。
つまり、「安全な選択肢はないが、ここに居て待っていること=死を待つことだ」という明確な決断がプレイヤーに提示されている。
また「合鍵を西側オフィスに残した」「東側オフィスの唯一地下へ行ける扉を施錠した」という細かい措置も記録されており、署内の混乱ぶり・防衛側の最後の抵抗が鮮明に描かれています。
世界観への没入感/緊張感の構築
プレイヤーがただゾンビを倒しながら進むのではなく、「ここで何が起こったのか」「どういう危機が迫っているのか」という背景を文章で補強することで、現場の絶望と混乱がよりリアルに感じられる。
この「生存者が少ない」「武器弾薬が足りない」「脱出を図るしかない」という記述は、プレイヤーが自分自身が“非常事態”に巻き込まれているという感覚を強める。
プレイヤーへのヒント/探索動機の喚起
配置場所が署内1階という比較的早期エリアであるため、プレイヤーはこの文書を読むことで「地下/下水道ルートがあるらしい」「脱出ルートは表の出口だけではない」というヒントを受け取れる。
これが探索の動機となり、署の隠された構造やルートを探す楽しさを補強している。
実はこの報告書の筆者であるエドワードは、アイアンズ署長に射殺されている。


























