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【特集】『メダロット2』とは?革新的なゲームシステムがブームを生んだ90年代の名作を徹底解説!!

この記事は約32分で読めます。

💬本作はポケモンのように「カブト」「クワガタ」の2バージョンが発売されたが、筆者が少年の頃は「クワガタ」を買ってもらいました!

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第1章:メインストーリーの詳細な解説(※ネタバレあり)

ゲームの舞台は、初代『メダロット』から7年後の世界。主人公は小学4年生の天領イッキ。イッキはメダロットが大好きな少年だが、なかなか自分のメダロットを買ってもらえずにいた。

しかしある日、お使いで訪れたコンビニで怪しい店員(実は前作主人公のあがたヒカル)にメダロットのパーツを強引に売りつけられる。

更にその直後、父親からカブトメダル(またはクワガタメダル)を譲り受け、イッキは念願のメダロッター(メダロット使い)となる。

自宅に戻ったイッキは、さっそく自分のメダロットを組み立てる。カブトVer.ではメタビー、クワガタVer.ではロクショウという機体が相棒。

幼なじみで新聞部の少女甘酒アリカは、メダロットを手に入れたイッキに大喜び。こうしてイッキのメダロット人生がスタートする。

イッキは学校生活の中で、さっそく奇想天外な事件に巻き込まれる。最初の大事件(?)は、なんとスカートめくり事件。町で女の子のスカートをめくる不審者が出没し、イッキはアリカの協力で女装しておとり捜査をするハメになる (実際にイッキは作中で頻繁に女装させられ、「この世代の少年少女にイケナイ性癖を植え付けた」とまでネタにされる)。

犯人は地元の悪ガキグループ「スクリューズ」で、イッキは彼らとロボトル(後述)を繰り広げることに。こうしたコミカルな日常イベントを通じて、メダロット世界の日々が描かれて行く。

一方で、町には不穏な影も差していた。黒いタイツにアンテナという怪しげな集団「ロボロボ団」が各地で悪事を働いているとの噂が流れ始めたのである。

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第2章:主な登場人物とメダロット

天領イッキ(てんりょう イッキ)

本作の主人公。頭にちょんまげのようなクセ毛が立っている元気な少年。デフォルト名は「イッキ」だがプレイヤーが変更可能(名字の「天領」は固定)。

メダロットが大好きで情に厚く、困っている人を放っておけない熱血漢の持ち主 。普段は少し気弱な面もあるが、いざというときの芯の強さと正義感で仲間を引っ張る。ツッコミ役に回ることも多く、ボケだらけの世界では貴重な常識人。

イッキの特徴的なエピソードとして、作中で何度も変装(女装)させられる点がある。特に序盤のスカートめくり事件では、自ら女子制服を着て犯人おびき出しに協力する羽目に…。

クリア後には自発的に女装できるおまけ要素まであり、当時の少年プレイヤーに妙な目覚めを起こしたとの冗談もあるほど。もっともイッキ本人は可愛いと言われても全く嬉しくない様子だったが…。

相棒メダロット

イッキが最初に手に入れるメダロットは、プレイヤーの選んだバージョンによって異なる。カブトVer.ではお馴染みカブトムシ型の「メタビー」 、クワガタVer.ではクワガタ型の「ロクショウ」。

前作にも登場した機体だが、本作ではメダルと頭部パーツの相性が改善され、性能も強化されている。おかげで前作のように「イヌ型やゾウ型を選ぶと悲劇(弱い)」ということはなく、メタビー/ロクショウ共に非常に高性能で最後まで頼れる相棒となる。

その火力はラスボスに次ぐほど強力だが、逆に強すぎてメダル熟練度上げには不向きという贅沢な欠点も指摘されている。

甘酒アリカ(あまざけ アリカ)

イッキの幼なじみで同い年の女の子。勝気で活発な新聞記者志望の少女。イッキとは家が近所で大の仲良しだが、同時にライバル心もあり、しょっちゅうイッキを振り回している。

ロボロボ団相手にも物怖じしない強気な性格で、メダロットに関する情報収集能力はピカイチ。セレクト隊(警備隊)のことはあまり信用しておらず、自分たちで事件を追おうとする行動派。

アリカは実はイッキよりも先にメダロットを入手しており、彼女も立派なメダロッター。イッキに対しては友人以上の好意も見せており、イッキが他の女の子と親しげだと露骨に機嫌を悪くする可愛い一面もある。

物語のエンディングではヒロイン候補の一人となっており、王道的にはアリカと結ばれるルートが用意されている(プレイヤーの選択によってはカリンルートもあり)。

相棒メダロット

アリカは女子高生型メダロット「セーラーマルチ」を操る。彼女は制服姿の女の子型メダロットで、アリカの初期のパートナー。

物語中盤には「プリティプライン」が彼女の新たなメイン機体として登場。プリティプラインを手に入れたアリカはかなり強敵になり、ストーリー後半ではイッキの前に立ちはだかることもある。

県太 ヒカル(あがた ヒカル)

前作『メダロット(初代)』の主人公。7年後の本作では青年に成長しており、イッキの冒頭のエピソードにコンビニ店員として登場する。

実は彼こそがイッキにメダロットのパーツを押し売りした謎の店員の正体だった (プレイヤーには冒頭から明かされているが、イッキは知らない)。

ヒカルは前作の冒険で培った確かなメダロットセンスを持っているが今作では表立って活躍せず、陰ながら新主人公イッキを支える役回りに徹している。

物語中盤以降、彼が再登場するイベントは少ないものの、実は怪盗レトルトという仮面の人物としてイッキ達を助けている。

怪盗レトルト(かいとう レトルト)

旅の途中でイッキ達の前に度々現れる、仮面とシルクハット姿の謎の紳士。一見すると悪人のようだが、なぜかピンチのイッキ達を手助けして去っていくという、不思議な存在。

その正体は終盤まで不明だが、実はメダロット博士の依頼で次世代のメダロッター(=イッキ)を影から育成していたヒカルその人だった。

終盤、ゴッドエンペラーとの戦いで仮面が割れた際にヒカルであることが明かされる。ヒカル=レトルトは、世界を巡る旅の途中でこの任務を引き受けていたようで、本作では“怪盗らしいこと”はほとんどしていない。

クリア後にはメダリンク(通信ロボトル)で戦うこともでき、旧式のメタビーやロクショウなど前作ゆかりの機体を使ってくる隠し強敵となっている。

辛口コウジ(からくち コウジ)

花園学園に通うイッキのライバル。長い前髪が特徴の美少年だが、性格は熱血一直線で正義感に溢れている。

金持ち学校のエリートながら嫌味なところは少なく、むしろ短気で早とちりな面が玉にキズ。当初はイッキを見下していたが、物語を通じて互いに認め合う良きライバル関係へ成長する。

困った時には素直に協力してくれる頼もしい男でもあり、終盤ではイッキのピンチを救いに駆けつけてくれる熱い展開もある。

相棒メダロット

コウジの相棒は、バージョンごとに異なる強力な四足獣型メダロット。【カブトVer.】では剣と盾を持つサーベルタイガー型「スミロドナッド」 、【クワガタVer.】ではライオン型の「ウォーバニット」を使用する。どちらも強力な機体で、特に初対決時はプレイヤーを苦しめる。

純米カリン(じゅんまい カリン)

コウジの幼なじみで、おっとりしたお嬢様。花園学園に通う中学1年生で、見た目は儚げですが芯の強さを持っている。

設定上は少し病弱ということになっているが、物語ではイッキ達と行動を共にする場面も多く、健気に冒険に参加する。

怒ると怖い一面もあるが基本的には穏やかで優しく、育ちの良さから世間とズレた天然発言をすることも 。

イッキに対して淡い好意を抱いている描写もあり、本作ではもう一人のヒロイン候補として位置づけられている。

相棒メダロット

カリンのパートナーメダロットは看護師型の「セントナース」。セントナースは完全防御のスキル(仲間への攻撃を肩代わりして完全ガードする能力)を持つ貴重な機体で、物語中でも随所でカリンと仲間を守る。

その頭部パーツ「ナースセンス」は装甲・性能ともに破格で、もしロボトルで奪えればゲームバランスが崩れるほど強力 (実際「奪ったら以降がヌルゲー化する」のがメダロット2のお約束とまで言われている)。

その他にも「トランキュリィ」などを駆使し、戦闘では粘り強さを発揮する。

スクリューズ(悪ガキ三人組)

イッキ達の地元ヒヨリ町にいる乱暴者トリオ。リーダー格の少女キクヒメと、子分の少年イワノイカガミヤマの3人組。

前作で言う「イセキ・クボタ・ヤンマ」的ポジションの悪ガキたちで、序盤からイッキにちょっかいを出して来る。

キクヒメはだるそうな口調の姉御肌で、小悪党的な性格ながら仲間思いな面もある。ロボトルではやる気をなくすと途中で「もう帰る!」と投げ出す不思議行動も見せる、お茶目な不良少女。

イワノイはキクヒメに頭が上がらないメカ好き少年で、犬型メダロットを操るものの腕前はいまひとつ 。

カガミヤマは無口で潔癖症な力自慢で、戦車型メダロットで一撃の火力を叩き出すのが得意だが脚部が遅いため隙も多い、という個性派。

相棒メダロット

キクヒメの愛機は猫型メダロット「ペッパーキャット」 。電気攻撃(サンダー)を得意とし、威力自体は低いものの命中したパーツをフリーズ(行動不能)状態にするため非常に厄介。

イワノイは犬型メダロット「ブルースドッグ」系統、カガミヤマは重戦車型の「キースタートル」系統などそれぞれ特徴ある機体を使用する(作中では名前付きで語られませんが)。

物語後半、なんとスクリューズの3人もイッキ達と共闘してロボロボ団のアジトに乗り込み協力してくれる展開があり、憎めない悪役ポジションとして描かれている。

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第3章:舞台設定・世界観

おみくじ町と日常の風景

物語の発端となるイッキ達の故郷がおみくじ町(ゲーム内の正式名称)。のどかな郊外の町で、学校、公園、商店街、住宅街などが広がる。

子供から大人までメダロットを所持するのが当たり前の世界で、喧嘩の解決にもメダロット同士のロボトルで決着をつけるのが日常となっている。

例えば、学校でトラブルが起こればすぐロボトル、友達同士でも「勝負しようぜ!」とメダロットで対決、といった具合。

コンビニでメダロットのパーツが普通に売られていたり、犬の散歩中にメダルを拾ったりと、ロボットがいる以外は現実と変わらない世界が本作の特徴。

この「日常にロボットが溶け込んだリアルな世界観」こそ、原作者ほるまりん氏が提案したメダロット世界のコンセプトであり、小さい子供にも直感的に分かりやすい設定として人気を博した。

ヒヨリ町にはイッキ達が通う小学校があり、そこでは週刊メダロットというTV番組(劇中番組)が話題になっていたりもする。

こうした舞台設定により、プレイヤーは自分の日常と地続きの世界としてメダロットの物語に没入できるようになっていた。

メダロット社と研究施設

メダロット社(株式会社メダロット)は、その名の通りメダロットの開発・製造・販売を行う企業。メダロット博士が開発した技術を商用展開している会社でもあり、劇中では各地に支社や関連施設が登場する。

メダロポリス近郊にもメダロット社の研究所があり、ストーリー中盤でイッキ達が訪れるイベントがある。そこでは秋田キララが所属しており、訪れたイッキに自社ロゴ入りの名札をくれる場面がある。

メダロット社はスポンサーとして大会運営なども行っており、メダロッ島の大会開催にも関与している。ただしメダロット社自体は善良な企業で、ロボロボ団とは無関係(ロボロボ団に協力していたスポンサーはヘベレケ博士個人だった )。

物語上重要な施設としてメダロット研究所(メダロット博士のラボ)も各地にある。イッキの家の近所にも支部があり、博士やナエが活動している。

研究所ではメダロットに関する様々な研究が行われており、イッキ達が訪れるとメダルを解析してもらえたり、新機能(メダフォース)の指南を受けたりする。

世界設定として、メダロット研究は国家レベルでも注目されており、セレクト隊(治安組織)とも連携して暴走メダロット事件の対策に当たっている描写もある。

なおヘベレケ博士もかつてはこの研究所にいた一人だったが、メダロット博士に対抗意識を燃やすあまり袂を分かち、独自の施設でゴッドエンペラー開発に至ったという背景がある。

花園学園と隣町

隣町に位置する花園学園は、お金持ちやエリートが通う中高一貫校。コウジ、カリン、ハチロウら主要キャラクターが在籍しており、イッキ達庶民のギンジョツ小学校とは対照的なお坊ちゃん学校として描かれる。

校舎は大きく設備も豪華だが、劇中ではロボロボ団に学園長をすり替わられるという大事件が発生し、校内は一時大混乱に陥る。生徒であるハチロウがロボロボ団に利用されメダロット盗難事件を起こしたのもこの学園。

イッキ達は学園祭に招待され訪れる形でこの事件に遭遇し、コウジやカリンと協力して事件を解決する。普段は高飛車なハチロウも、この一件で改心し、以降はイッキ達に協力的になる。

花園学園は隣町のシンボル的存在であり、劇中で具体的な町名は出ないが、モデルは東京都内の高級住宅街的な場所をイメージしていると思われる。(実際、各家は相当大きい)

セレクト隊と警察組織

セレクト隊とは、メダロット犯罪を取り締まる治安維持部隊。言わばメダロット世界の警察・自衛隊的存在で、白い軍服に身を包んだ隊員たちが登場する。

前作では組織崩壊寸前だったが、本作までに再編成され、各地に支部を持つようになった。

セレクト隊はメダロット違法改造やメダル窃盗などの事件を追っているが、作中ではイッキ達が事件を解決した後に都合よく駆けつけてくるため、若干マヌケな役回りでもある。

アリカからも「セレクト隊の動きは信用できない」と批判されており 、子ども達の方がよほど頑張ってるやん…とプレイヤーにツッコまれる存在だった。

ただし一応、全国規模で展開している組織だけあり、セレクト三人衆と呼ばれる精鋭隊員なども登場する。彼らはそれぞれ恐竜型のメダロット(アタックティラノ、ランドブラキオ、エアプテラ)を駆り、要所でイッキ達と共闘…といきたいところだが、やはり基本は出遅れて手柄を横取りする立場だった。

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第4章:ゲームシステムの特徴

ロボトル(戦闘)システム

メダロットシリーズの戦闘は「ロボトル」と呼ばれる。基本は3対3のチーム戦で、メダロットを最大3体ずつ編成し戦う。

ロボトル開始時、両陣営は自分のチームからリーダー機を1体指定する。相手のリーダーを撃破すれば勝利自分のリーダーが倒されると敗北となる明確な勝敗条件がある(いわゆるリーダー機ルール)。

各メダロットは頭部、右腕、左腕、脚部の4つのパーツで構成されており、それぞれが攻撃や防御など固有の行動(技)を持っている。

頭部パーツは基本的に補助や特殊行動・攻撃、腕パーツは攻撃・防御、脚部は移動性能を司る。プレイヤーは各自のメダロットに行動指示を出し、リアルタイム風ターン制(アクティブタイムバトルに近い独特のシステム)で戦闘が進行する。

各メダロットには充填(チャージ)と放熱(クールダウン)の概念があり、指示した行動に応じて一定時間後に攻撃を発動し、行動後は放熱時間が経過してから次の行動に移れる。

行動順はリアルタイムに進行しているため、素早い脚部ほど早く目標に到達し、放熱が短いほどすぐ次の行動に移れる。戦闘中の演出自体はターンベース風に見えるが、内部的にはこうした時間管理が行われており、スピード重視かパワー重視かといったカスタマイズの妙を楽しめる。

攻撃には「ねらいうち」「がむしゃら」「なぐる」「うつ」などいくつかの行動属性が設定されており、それぞれ命中精度やクリティカル率に影響する。

例えば「ねらいうち」は命中精度が高いがクリティカルが出にくい、「がむしゃら」は当たれば大ダメージだが命中が低い、など。

またパーツごとに「貫通」や「回復」「妨害」など効果が異なり、相手のどのパーツを狙うかはランダム(もしくは特定行動では固定部位狙い)なので、運要素も絡む。この運と戦略のバランスがメダロットらしい戦闘システムで、敵味方とも部位破壊されるとその部位の行動ができなくなるため、どの部位を守りどこから攻めるかの駆け引きも重要。

さらに本作『2』からの新要素として「メダフォース」が初めて導入された。メダフォースとは、一種の必殺技ゲージ。各メダロットのメダルには性格が設定されており、戦闘中に行動を重ねることでメダフォースゲージが徐々に溜まって行く。

そしてゲージが満タンになると、メダルごとに固有の「メダフォース」を発動可能です。例えばカブトメダルのメダフォース「いっせいしゃげき」は強力な一定ダメージを与える射撃攻撃で、クワガタメダルの「たていっせん」は全体攻撃の斬撃…といった具合(実際はいくつか種類がある)。

メダフォースは一発逆転の切り札となり得るため、使いどころが非常に重要。本作で初登場したこのシステムは、以降のシリーズ作品でも採用され、メダロットバトルの奥深さを増す要因となった。

メダルとパーツの収集・育成要素

メダロットの醍醐味の一つが、メダルとパーツの収集・育成要素。本作には新規メダロットが91体登場し、前作から通信で引き継げば前作の60体も使用可能という豊富なボリューム。

各メダロットはそれぞれ4つのパーツを持ち、戦闘に勝利すると相手パーツを1つランダムで入手できる。これを繰り返してパーツを集め、自分好みのカスタマイズをしていくのが基本の流れ。

頭部・腕部・脚部を別々の機体から組み合わせることで、自分だけのメダロットを作り上げることができる。組み合わせは自由だが、実はパーツごとに「射撃型向き」「格闘型向き」といった相性があり、さらにメダルにも適性がある。

メダルはメダロットのAIであり、「カブトメダル」「クワガタメダル」など各種あり、それぞれ得意な戦法(射撃が得意、格闘が得意、回避型 etc.)が異なる。同じ機体でも挿すメダル次第で性能が変化し、育成の方向性も変わるため、組み合わせを考える楽しみがある。

メダル自体も経験値によってレベルアップし、使い込むほど強力になる。メダルには熟練度(射撃・格闘・防御・回避などの能力値)も設定されており、戦闘で特定の行動を取るたびに対応する熟練度が上昇する。

ただし本作には「メダルレベルが最大になると熟練度が上がらなくなる」という不親切な仕様もあり、トレーニングの際には注意が必要だった (リメイク版『弐CORE』でもこの仕様はそのままなため指摘されている)。

とはいえ、じっくりお気に入りのメダルを育てていく過程は愛着が湧くもので、メダルが成長するにつれて新たなメダフォースを習得したり、ステータスが伸びたりする。

パーツ収集に関して、本作は一部コンプリートが大変な点もあった。特定のパーツが異様に強力なためドロップ率が低めに設定されていたり、前作との通信が絡む要素で全パーツ入手に時間がかかったりする。

例えばカリンのセントナース頭部(完全防御)は強すぎるせいか戦闘で入手できるタイミングが限られており、逃すとクリア後まで取れない等。

またクリア前は前作のメダロットは一切入手できず、クリア後に「前作図鑑チケット」入手でようやく解禁という仕様で、全メダロット収集には通信交換が必須だった。

このように収集要素はヘビーだが、その分やり込み甲斐があり、好きな人はパーツ集めに何十時間も費やしたもの。

なお、前述のパーツンラリーイベントではクリア後に指定されたレアパーツ12個を集めるミニゲームがあり、それをこなすと更なるご褒美が得られる(が、通信で集めてしまうとキクヒメの罵倒イベントになる裏技あり )。

バージョン違い(カブトVer.とクワガタVer.)

『メダロット2』は2バージョン同時発売だった。これは前作からの伝統で、いわゆる『ポケットモンスター』シリーズのように2パッケージに分かれている。内容はほぼ共通だが、一部登場メダロットやイベントが異なる仕掛けがある。

最大の違いはやはり主人公機。カブトバージョンではメタビーが、クワガタバージョンではロクショウが、それぞれプレイヤーの相棒になる。

他にも出現メダロットの違いがある。一般ロボトルで遭遇する敵機体が一部バージョン限定になっており、ライバルのコウジの使うスミロドナッド(サーベルタイガー型)はカブトVer.限定で、クワガタVer.では同じポジションにウォーバニット(キングライオン型)が当てられている。

またロボロボ団幹部のミスターうるち(審判)は共通だが、テキーラとリョウはそれぞれカブト・クワガタで片方にしか登場しない。彼らが使うメダロット(サボテンナやアンボイナ)も片方にしか出ないため、通信交換しないと双方の図鑑は埋まらない仕様。

バージョンごとのパーツ性能差は基本的にないが、一部入手イベントに差異がある。例えば、隠しパーツ入手のためのパスワードが微妙に異なっていたり(クラシックス収録の攻略本による)する。

ただし両バージョンを通信連動させることで、片方では入手できないメダロットを入れ替えたり、対戦やパーツ交換が楽しめるようになっている。

2本でコンプリートという仕組みは賛否あるものの、当時はポケモン人気もあり受け入れられていた(幸い、メダロットは2本あれば全パーツ揃うので良心的との声もある )。

なお、ゲーム難易度には微妙に差があるとの声も。当時のプレイヤー談では「カブトVer.の方が序盤がきつい」(コウジのフレクサーソードのせい)、「クワガタVer.は全体的に安定している」と言われたりもした。

しかし決定的な難度調整差はなく、あくまで体感レベルの違い。どちらのVer.でも最終的なボリュームややり込み要素は同じのため、好きな方の機体デザインで選んで問題ない。

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第5章:初代『メダロット』との違い

ストーリー・演出面の進化

『メダロット2』は前作(初代GB版)からストーリー性が大幅に強化された。前作では比較的淡白だったシナリオに比べ、今作では明確なメインストーリーが設定され、キャラクター同士の掛け合いやイベントシーンが飛躍的に増えている。

例えば、イベント中にキャラクターの顔グラフィックが表示され感情豊かに喋ったり、一枚絵(スチル絵)的なカットが差し込まれたりと、演出的にもリッチになった。

コミカルな笑いあり、熱い燃え展開ありで物語は濃厚になり、個性豊かな登場人物が織り成す王道ながらアツい物語は発売当時大好評を博した。

さらにヒロイン(アリカorカリン)のマルチエンディングも健在で、プレイヤーの行動次第で結末が変わる楽しみも引き継がれている。

一方で、前作との繋がりもしっかり感じられるよう工夫されている。設定上7年後の世界だが、前作主人公ヒカルやヒロインのナエ、悪役ロボロボ団など一部キャラクターが引き続き登場する。

もっともストーリー自体の直接的な繋がりは薄く、初代を遊んでいなくても全く問題なく楽しめる内容。しかし前作プレイ済みの人なら思わずニヤリとする小ネタやカメオ出演が多数盛り込まれており、「遊んでおいて損はない」と言われていた。

例えばヒカルとキララのその後の姿が垣間見えたり(ヒカルはコンビニ店員、キララはメダロット社バイト)、前作ラスボス機のビーストマスターがデータとして語られたり、前作の隠しキャラ「魔女っ子ミルキー」が再登場していたりする。

さらに同時期に放送されたアニメ版とのコラボ要素も少しだけあった(ただしアニメはパラレルワールド的内容でゲームとは別物 )。例えば、メダロット社ビルにイッキがテレビ出演するイベントがあり、劇中アニメ番組「週刊メダロット」でインタビューを受けるシーンなどがそれである。

全体として、初代の雰囲気を残しつつ物語のボリュームと演出を格段にパワーアップさせたのが『2』と言える。

ゲームシステムの変更点

システム面でも初代から様々な追加・変更点がある。中でも大きいのは前述したメダフォースの実装。初代には無かった必殺技ゲージが導入されたことで、戦略性が増し「溜めて一発逆転」が狙えるようになった。

また初代で弱すぎて不遇だった一部パーツが見直され、パーツ間の差別化が進んだのも特徴。例えば初代ではどれも似たり寄ったりだった攻撃パーツに明確な長所短所が付与され、脚部も地形適応の概念が深まった。

総じてゲームバランスは洗練され、当時のレビューでも「かなりパーツの差別化が進んだ作品」「戦略の幅が広がった」という評価があった。

他にもUI面の改良として、戦闘中に敵メダロットやパーツの情報を見る機能が追加されたり、パーツの並べ替えがしやすくなったりしている。前作では戦闘の度に敵パーツを推測するしかなかったのが、『2』ではある程度パーツ名やグラフィックから性能が判断できるよう工夫された。

またメダロット同士を通信ケーブルで対戦させる「リンクバトル」機能も強化され、前作データとの連動要素(クリア後に前作機体解禁)や友達とのパーツ交換機能なども追加されている。

ただし難易度に関しては前作以上にシビアになった部分もある。雑魚戦でも油断すると痛い目を見る強敵が多く、ロボトルの回数自体も本編中かなり多い。特に後半は同じ構成の敵との連戦が増えがちで、人によってはだれやすいとの指摘もあった。

一方、序盤に関しては前作以上に不親切な箇所もあり、ゲームカタログwikiでは「序盤の難易度が高く知識ゼロだと出鼻を挫かれる可能性も」とまで評されている。実際、コウジとの初バトルで心が折れた子もいたようだ。

💬子供の頃の筆者や、、、。

しかしその分、乗り越えたときの達成感や、システムを理解して強敵を打ち破ったときの快感は格別だった。「説明書をよく読んだりネットで予習してから始めるのを推奨」とまで言われているが 、当時は友達同士で情報交換しながら攻略するのも楽しい体験だったと言える。

キャラクター・世界観の違い

キャラクター面では世代交代が図られている。前作主人公ヒカルから、新主人公イッキへバトンタッチされ、物語の主軸もヒカル世代(小学校高学年)からイッキ世代(小学4年生)に移った。

ヒカルやナエなど前作主要キャラは成長した姿で脇役として登場するが、主役ではない。

このイッキ編の開始により、以降メダロット3・4とイッキが主人公を務めることになる。プレイヤーにとっては新鮮さがありつつも過去作との繋がりも感じられ、シリーズ化の第一歩として成功したキャラクター刷新だった。

世界観的にも、前作ラストで起きた「魔の10日間」事件(メダロット暴走事件)から年月が経ち、メダロットが社会に普及しきった時代という設定。

前作ではメダロットに否定的だった大人もいたが、今作では子供も大人も皆メダロットを受け入れている描写がされる。また前作で壊滅状態だったセレクト隊が再建されるなど、7年間の時の流れを感じさせる設定が随所にある。

難易度の変化も大きな違いである。初代メダロットはストーリー自体は短めでイベント数も少なかったため、クリアまではそれほど時間がかからなかった。しかし『2』はストーリー量が1.5倍以上に増えたことやロボトル頻度増加で、プレイ時間も長くなった。

イベント探しや隠し要素も多いため、前作以上に歯ごたえのあるRPGになったと言える。一部鬼畜な隠しイベントや隠し通路があった初代に比べ、本作は隠し要素はあれど理不尽さは減り、全体として遊びやすくボリュームアップしている。

総じて、『メダロット2』は初代の良さを引き継ぎつつ各要素をパワーアップさせた正統進化の続編であり、だからこそシリーズ屈指の良作との評価を受けている。

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第6章:開発に関する秘話・裏話

スタッフと制作体制の変更

『メダロット2』の開発元は前作に引き続きナツメ(現在のNatsume Atari)で、販売元はイマジニア。しかし開発チーム内では前作から役割分担に変化があった。

初代メダロットでは企画・シナリオ原案に白川照幸氏(愛称:白玉)が携わっていたが、続編制作にあたり白川氏はディレクター業とシステム開発に専念し、シナリオ面からは完全に離れることになった。

代わってシナリオのメイン担当となったのが平野佳菜氏。平野氏は前作ではグラフィックとシナリオ監修を担当していたが、今作では「グラフィックから完全に外れ、シナリオのみ担当する」体制に移行。これは前作の約1.5倍ものシナリオボリュームを制作する必要があり、兼任では手が回らなくなったための措置だった。

結果として、テキスト量が大幅に増えた本作を練り上げるためにシナリオ班が強化され、イベント演出やセリフ回しの充実に繋がった。

また、初代では容量との戦いで制約が多かったグラフィック面も、ゲームボーイカラー対応となった本作では格段に向上した。開発スタッフによれば、『メダロット2』は白黒GBとカラーGBC両対応ソフトだったため苦労も多かった模様(カラー用に描いても白黒機では識別できないなど) 。

しかしその分、機体ドット絵やキャラグラフィックは初代からかなりブラッシュアップされ、カラーパレットの恩恵で見違えるほど鮮やかになった。

前作ではモノクロで判別しづらかったパーツも、カラー化で識別しやすくなり、デザインの魅力も存分に表現されている。

キャラクターデザインは引き続きほるまりん氏(原作者)が担当し、新キャラとしてイッキ達イッキ世代のメンバーや新メダロットが多数デザインされた。

アニメとのタイアップとデザイン裏話

1999年7月に『メダロット2』ゲーム発売とほぼ同時に、テレビアニメ『メダロット』の放送がスタートした。ゲームとアニメのメディアミックスが本格的に始まった時期でもあり、開発にはその調整も伴った。

原作者でキャラデザのほるまりん氏は、アニメ制作との兼ね合いで自身がデザインしたメダロットがゲームに登場しないケースも経験している。

例として「セーラーマルチ」という女子高生型メダロットは、ほるまりん氏が漫画用にデザインしたものの、ゲーム本編ではアニメ側の可愛いデザイン版が採用され、オリジナル版セーラーマルチは漫画のみの登場になった。

その経緯もあり、ほるまりん氏はナース型の「セントナース」をデザインする際、アニメ側のテイストに合わせて可愛らしく仕上げたと語っている。「当時は若かったので『大人に媚びておこう』と考えた(笑)」と冗談交じりに述懐しており、他メディアとのすり合わせに苦心した様子が窺える。

さらにアニメの影響はゲーム内容にも一部波及した。例えば『2』では登場しないはずの前作機体「カブトVer.のシュートメダロット」がリメイク版で唐突に登場するなどの現象があった。

ほるまりん氏の開発裏話では、メダロットの身長設定(約1メートル)を決める際に「主人公の弟みたいなサイズ」にしたこと、ロボットなのにまったく役に立たない存在として描いたことなどが語られている。

これは「小さな子供に分かりやすいよう現実に近い日常にした」「役立たずなロボットの方がリアルだ」といったコンセプトからで、実際メダロットたちは戦う以外に家事も何もできないペット的存在として描かれている。

こうした設定はゲームにも反映され、メダロット達は学校の教室で普通に机に座っていたり、コンビニの商品棚に並んで売られていたりしている。開発スタッフは「ロボットのいる日常」を丁寧に作り込むことで、メダロットならではの世界観を生み出した。

制作秘話や小ネタ

難易度調整の苦悩

開発陣はラスボス戦の差別化にこだわり、ヘベレケ博士(黒幕)との最終局面を特別な体験にすべく試行錯誤したという。

結果として、あの鬼畜難度のゴッドエンペラープリミティベビー戦が生まれたわけだが、隠しボスを含めた意図についてユーザーからは「開発者の遊び心を感じる」「きっちりクリア後まで楽しませてくれる」と好評だった。

なお開発スタッフいわく、ゴッドエンペラーはパーツ性能からメダル構成まですべてプレイヤーを絶望させるために練られており、最後の最後にリミッター解除の狂ボスを出すことで印象付けたかったそうだ。

プレイヤーからも「まさにラスボスだった」と評されるなど、その狙いは見事にハマった。

ネーミング由来

キャラクター名は「天領イッキ」「甘酒アリカ」「辛口コウジ」「純米カリン」「アワノ(泡の)ハチロウ」「秋田キララ」など、お酒や酒造関連の言葉から取られている。

天領(酒造好適米の銘柄)、甘酒、辛口、純米、泡盛(泡の…)、秋田(酒どころ秋田)などが由来で、前作の主人公ヒカル=あがた(県産)ヒカル、ヒロインのナエ=苗などと合わせ、スタッフの遊び心が感じられる。

グラフィック担当の工夫

メダロットのドット絵を描く際、ほるまりん氏がイラストを起こし、ドッターが打つという手順だったが、当時のGBは解像度・色数ともに限界があった。

そこで「シルエットで分かるデザイン」を心がけ、正面絵だけで特徴が掴めるようなシンプル且つ個性的なフォルムを意識した模様。

またゲーム側では数値で性能を設計し、後でビジュアルとのすり合わせをする開発プロセスだったため、デザイナー側は「殴る・撃つといった具体的動作情報が欲しいのに、『じわじわダメージを与える』等の数値的特徴を言われても困った」と苦労を語っている。

何度も折衝しながらデザインと性能を擦り合わせ、最終的に納得のいく形に仕上げたという。

容量との戦い

『2』は初代より容量が増えたとはいえ、それでもゲームボーイのカートリッジサイズゆえ限界があった。そこで開発陣はアイデアを凝らし、一部グラフィックは前作流用で容量節約、BGMは効果音パターンを使い回し…など地道な工夫をしている。

それでも収まりきらなかったのか、前作年表の年代矛盾(7年後設定なのに12年経過と記載ミス)など、細かなところで辻褄が合わない部分も残った。この年表の混乱は、発表前にボンボン連載漫画で「12年後」と描かれていた影響もあり、単行本で「7年」に修正されるというドタバタもあったようだ。

いずれにせよ、レトロハードの制約の中で最大限面白さを追求した開発スタッフの努力がうかがえる。

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第7章:当時の評価と現在の評価

発売当時の評価・反響

1999年7月に発売された『メダロット2』は、前作の人気を受けてシリーズ化の第一弾として大いに注目された。販売本数の正確なデータは公開されていないが、当時の児童向けゲーム雑誌や口コミでは「メダロット2超面白い!」「ストーリーが熱くなった」と好意的な意見が多く見られた。

💬筆者も友達からの口コミで遊び始めて、大ハマりした感じ!

ゲーム誌クロスレビュー(ファミ通)でも殿堂入りのシルバー評価(30点台前半)を獲得したとの情報がある(まぁファミ通レビューはあまり参考にはならんが)。

物語重視のRPGとしての完成度や、カスタマイズ要素の深さが評価され、「ファンならずとも遊んでみてほしい良作だ」という声もあった。

特に称賛されたのがシナリオとキャラクターである。専門誌レビューでは「コミカルながら所々不気味さもある独特のストーリーが秀逸」「1をプレイした人はニヤリとできる設定・イベントも満載。未プレイでも違和感なく楽しめる」と紹介された。

難点としては「戦闘回数が多くダレる」「最初が難しい」という部分が指摘されたが、それを差し引いても大ボリュームの傑作だとの総評。

商業的にも本作の成功は大きく、これを機にメダロットシリーズは一気にメディアミックス展開が加速した。ゲームボーイ作品は『5』まで毎年リリースが続き、カードゲームやホビー玩具、漫画にアニメといった各方面への広がりを見せた。

多くのファンが「メダロットの全盛期はGB時代(1~5)だった」と評するように 、『2』発売から2000年頃にかけてシリーズ人気はピークに達した。テレビ東京系列でのアニメ放送開始も追い風となり、メダロット現象とも言える盛り上がりを見せた。

当時のゲームキッズにとって、『メダロット2』は「ポケモンに次ぐ第二の熱中RPG」という立ち位置だった。学校でも「どのバージョン買った?」「どのパーツ強い?」など話題にのぼり、攻略本やコミックボンボン増刊のメダロット号など関連書籍も売れた。

ゲーム雑誌レビューでの平均点はおおむね高く、前作のファンからも「正統進化で嬉しい」「待ってました続編!」と歓迎された。当時の低学年~中学生くらいの少年にとって、イッキやメタビーはポケモンで言うサトシやピカチュウ並みに身近な存在だったとも言える。

現在の評価・思い出補正

発売から20年以上経った現在でも、『メダロット2』はシリーズ屈指の名作として高い評価を保っている。2020年には過去作品をまとめた『メダロット クラシックス プラス』がNintendo Switchで発売され、本作も収録された。

発売1年経っても値下がりしないなど、往年の作品群の人気ぶりが示されている。一方、近年の新作(DS以降)は発売数ヶ月で値崩れする状況も見られ、古き良きGB時代(イッキ編)の評価が相対的に上がっている現状がある。

SNSやレビューサイトでも、『メダロット2』への思い出を語る声は多い。「子供の頃ゴッドエンペラーに心を折られた」「今でも最強ボスはゴッドエンペラーだと思う」といったトラウマ自慢から、「イッキ達の青春ストーリーが熱かった」「アリカが可愛くて好きだった」などキャラ愛の発言まで様々。

特にゴッドエンペラー戦の衝撃は色濃く記憶されており、「ラスボスがマイルドになった昨今、あの鬼畜ボスの存在は大きい」とするブログ記事もある。実際、「ゴッドエンペラーというトラウマを覚えているか?」と題した考察記事が上がったり 、YouTubeで攻略動画が投稿されたりと、現在でも語り草。

💬ちなみに筆者は当時、とうとうゴッドエンペラーを倒すことは叶いませんでしたww(現在、本記事を執筆しながら挑戦中)

また音楽面でも近年話題になることがあった。2018年に人気歌手あいみょんさんの曲「マリーゴールド」のサビが、本作の通常戦闘BGM「Easygoing」に酷似しているとネットで話題になった。

あいみょんさんはメダロット世代ではないため偶然の一致という説が有力だが「メダロット2の曲に似てる!」とファンがざわつき、一部ニュースサイトにも取り上げられた。このエピソードからも、本作のBGMが当時の子供達に刷り込まれていたことが伺える。

総合すると、現在でも『メダロット2』は「シリーズ入門用として十分オススメできる作品」との評価。イッキ三部作の始まりであり最もメディア露出が多かった主人公イッキの初作品であることも、大きなポイント。

ただし懐古の美化だけでなく、「序盤の難易度はやはり高い」とか「パーツ揃えのダルさは今遊ぶと厳しい」といった冷静な指摘もある。

それでも、「昔を思い出して初心者のつもりでプレイし直してほしい」というゲームカタログwikiの言葉にあるように 、古びない面白さが詰まっているとの意見が主流。

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第8章:その他補足情報

音楽とサウンド

本作のBGMは数々の名曲揃いで、作曲を担当したのは山下絹代氏。山下氏は初代から音楽を手掛けており、ファミコン版『悪魔城ドラキュラ』の作曲でも知られる方である。

メダロット2では躍動感のある戦闘曲「ロボトルファイト!」や、明るいフィールド曲「Easygoing」などバラエティ豊かな楽曲が用意された。特に「Easygoing」は先述のように2018年に妙な形で注目を浴び、一部では“平成のゲーム音楽隠れた名曲”として再評価された。

効果音も個性的で、メダロットの発射音や剣戟音などドット絵と相まって耳に残る。ロボトル中にBGMが途中で切り替わり、メダフォース発動時に専用ジングルが鳴る演出も痺れるものがあった。

サウンドテストは隠しコマンドで解放でき、当時の攻略本などに裏技として掲載されている。例えば、タイトル画面で特定のボタンを押しながら起動することで「サウンドテスト」「エフェクトテスト」「データ消去」のオプションメニューが出現する(これは初代と同様のテストモードです)。

Switch版クラシックスでは簡単にサウンドモードが選べるため、現在ではより気軽に当時の音楽を楽しむことができる。

なお、メダロット2の楽曲は2020年発売の『メダロットクラシックス+ サウンドトラック』にも収録されている。GB音源のピコピコした音色ながら作り込まれたメロディは、現代の耳で聴いてもどこか郷愁を誘う魅力に溢れている。

人気のメダロットと豆知識

人気メダロットについて触れると、本作で特に人気が高かったのはやはりメタビーロクショウだろう。主人公機の宿命か、アニメでもメタビーは主役級として活躍し、子供たちの支持を集めた。

メタビーのデザインしたメカニカルなカッコよさとお茶目な性格(アニメ設定ですが)はブランド化し、後のシリーズでも主人公機は常にカブト型(メタビー系統)となっている。

一方ロクショウもクールなライバル機として根強いファンを持ち、儚いストーリーが付与された漫画版の影響もあってか「ロクショウ派」の子も多かった。

ゴッドエンペラーも「恐怖の象徴」としてある意味人気(?)であった。倒したときの達成感から「自分のお気に入り」に挙げるプレイヤーもおり、近年のアンケート企画では歴代ボス人気投票1位に輝いたこともある。

ゲーム中ではクリア後にゴッドエンペラーのパーツを入手可能だが、当時その性能はボス時と同じでぶっ壊れのままだったため、「自分で使うと改めて恐ろしさが分かる」なんて言われりもしていた。

ただバグで頭部が2つ手に入ったり、脚部をお金にものを言わせて何個も買えたりする抜け穴もあり 、そのあたりも含めて語り種。

バグや裏技も少し紹介しておこう。当時のゲームにはつきものだが、メダロット2にもいくつか有名なバグが存在した。

例えば「おどろ山での再合流バグ」。おどろ山シナリオ進行中に一度特定の町へ戻り、また山に入ってアリカと再合流→山内でセーブ&リセット→再度合流イベントを見る…といった手順で、ストーリーを微妙に進行ズラせる裏技があった。

これを利用すると一部イベントの発生順がおかしくなり、場合によってはメダルやパーツを複重入手できてしまうとか。詳細はマニアックなので割愛するが、攻略サイト等で裏ワザとして載っていた記憶がある。

もう一つ有名なのは隠しコマンド。前述のように、タイトル画面で特殊なボタン入力をすることで敵とのエンカウント無効になる裏技がある。

これは「設定」画面でYボタン5回→上→下→左→右→Xボタンと入力すると成功音が鳴り、それ以降フィールドで敵メダロットとのランダムエンカウントが発生しなくなるというもの。

当時のキッズには嬉しい反面、「経験値稼ぎできなくなるから注意!」とも言われた。

最後に、本作はメダロットシリーズ全体への影響も大きかったことを付記しておく。

イッキ編三部作(2・3・4)はこの『2』から始まり、シリーズの黄金期を築きました。メダロットというゲームが世に浸透したのも『2』の功績が大きく、多くのファンが「自分にとってのメダロットはイッキとメタビー」と語る。

ゲームシステム的にもメダフォースや多彩な機体追加など、この後の作品の基本形を作り上げた。

名作RPGとしての完成度とキャラクターゲームとしての魅力を両立させた『メダロット2』は、今なお色褪せない輝きを放つ作品と言える。

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最後に

以上、ゲームボーイ版『メダロット2』について、ストーリーからキャラ、システム、開発秘話まで18,000字超(爆笑)の大ボリュームで解説しました!

メダロットシリーズのファンの方には懐かしく、新規の方には興味を持って頂けたなら幸いである。

ぜひ機会があれば実際にプレイして、イッキたちの熱い冒険を体感してみてください。

ロボトル ファイト!

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