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【バイオ1】全ての始まり『アークレイ山地連続猟奇殺人事件』について徹底解剖

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1996年に第一作が発売されて以降、『バイオハザード』シリーズはカプコンを代表するホラーゲームとして世界中のファンに愛されて来た。

そして、シリーズの原点に当たる事件が 「アークレイ山地連続猟奇殺人事件」である。「ラクーンシティ郊外で惨殺事件が多発し、被害者の死体は食い荒らされていた」「S.T.A.R.S.隊員が捜査中に消息を絶った」……こうした設定はゲームをプレイしたことがない人でも聞いたことがあるかもしれない。

本記事では、この事件の経緯や関係者をカジュアルな口調で詳しく解説して行く。

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事件概要

アークレイ山地連続猟奇殺人事件とは、アメリカ中西部に位置する地方都市ラクーンシティ近郊のアークレイ山地1998年夏に起きた一連の怪奇事件を指す。

山間部で行方不明者や惨殺死体が相次ぎ、死体は野生動物に食い荒らされたような状態だった。ラクーン市警は当初「獰猛な動物の仕業」と判断していたが、被害者が部分的に食べられていたことや、集団で襲われた形跡があったことから次第に不可解な事件として報道される。

1998年7月、事件の真相を突き止めるために特殊部隊 S.T.A.R.S.(Special Tactics And Rescue Service)が派遣され、隊員たちは山中で予想を超えた恐怖に直面する。

この事件の背後には、世界的製薬企業アンブレラ社が極秘裏に開発していた生物兵器「t-ウィルス」の漏出事故があった。アンブレラは市民の健康を守る企業として表向きは莫大な資金援助を行い、ラクーンシティの発展を支えていたが、実際には「生体兵器」の開発・販売を行う巨大企業であり 、ウイルス漏洩の事実をひた隠しにしていた。

その結果、山地では人や動物が感染して凶暴化し、食人を伴う殺人事件へ発展したのある。

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事件の経緯

事件発覚までの状況

1998年5月11日、アンブレラ社の表向きは福利厚生施設とされていた アークレイ研究所(通称:洋館地下研究所)で大規模なウイルス漏洩事故が発生する。

このウィルスは「t-ウィルス」と呼ばれ、感染した生物の遺伝子を変異させゾンビ化させる強力なウィルスだった。漏洩直後から研究員や動物が感染し、周辺環境へも拡散する。

5月下旬には山中で獣に噛まれたような痕が残る女性の遺体が発見され、地元紙がこの奇妙な事件を報じた。それ以降、山中では行方不明者や変死者が急増し、住民の不安が高まっていく。

ケルベロスやゾンビの出現

6月頃からは、感染した軍用犬が凶暴化した生物兵器 「ケルベロス」(アンブレラがt-ウィルスを投与して開発したバイオ兵器)が市内の週刊誌で報じられ、山中では犬型の怪物を目撃したという目撃談が相次いだ。

また、研究員や住民がゾンビ化して山林を徘徊するようになり、夜間外出が禁止されるなど市民生活にも影響が出る。アンブレラ社はウイルス漏洩を隠蔽するため、自社施設の職員や研究資料を移送しながら時間稼ぎをしていたが、被害は拡大する一方だった。

S.T.A.R.S.派遣とブラヴォーチームの遭難

ラクーン市警は事態を重く見て、特別部隊 S.T.A.R.S. に調査を依頼する。7月9日には「行方不明者が急増している」との理由で捜索が決定され 、同23日、S.T.A.R.S.のブラヴォーチーム(副隊長エンリコ・マリーニ率いる捜索班)がヘリコプターでアークレイ山地へ向かった。

しかし、出発直後にエンジントラブルが起き、ヘリは山中に不時着してしまう。装備を失った隊員たちは徒歩で調査を続けるが、軍用列車の襲撃現場と虐殺された兵士の遺体を目撃し、謎の元海兵隊員ビリー・コーエンの行方を追うことになる。

このとき、ブラヴォーチームの新人医療担当だったレベッカ・チェンバースは初めての任務で恐ろしいバイオハザードに直面することになる。

ブラヴォーチームのメンバー構成を簡単に紹介しておくと、隊長は熟練のサバイバル能力を持つエンリコ・マリーニ、化学博士のケネス・J・サリバン、射撃の名手フォレスト・スピエア、ヘリ操縦と狙撃を担当する大柄なエドワード・デューイ、通信担当の好青年リチャード・エイケン、そして医学と化学に長けた18歳の新人レベッカ・チェンバースである。

彼らはウイルスに感染した怪物やゾンビに襲われ、次々と命を落として行く(その詳細はゲーム『バイオハザード0』で描かれる)。

アルファチームの派遣と洋館事件

ブラヴォーチームが消息を絶った翌日、7月24日にS.T.A.R.S. アルファチームが救助に向かう。アルファチームは指揮官アルバート・ウェスカーとベテラン隊員バリー・バートン、元空軍パイロットのクリス・レッドフィールド、爆発物処理も得意なジル・バレンタイン、整備士ジョセフ・フロスト、通信兼パイロット ブラッド・ヴィッカーズで構成されていた。

彼らはブラヴォーチームのヘリコプター残骸を発見しますが、突然凶暴化したケルベロスに襲われ、ジョセフが死亡する。生き残った隊員は近くの豪華な洋館へ逃げ込み、そこでゾンビや数々の生体兵器に遭遇することになる。

アルファチームは洋館内で仲間の死体を見つけ、物資を探しているうちにさらに多くの化け物に遭遇する。ウェスカーは途中で姿を消し、残されたクリスやジルたちは互いに助け合いながら謎の屋敷を探索して行った。

洋館の地下にはアンブレラ社が設けた研究施設があり、ここでt-ウイルスの研究やB.O.W.(Bio Organic Weapon=生物兵器)開発が行われていたこと、そしてウイルス漏洩によって社員がゾンビ化し多くの実験生物が逃げ出していたことが判明する。

ウェスカー自身がアンブレラのスパイであり、隊員を利用して実戦データを収集しようとしていたことも発覚。最終的に、アルファチームの生き残りは研究所の自己破壊システムを作動させ、洋館ごと施設を爆破して脱出する。

この洋館事件の概要は、のちにラクーン市警の報告書として記録されており、報告書には「ブラヴォーチームが謎の殺人事件を調査中に消息を絶ち、アルファチームが救助に向かった」「事件はアンブレラの秘密実験が原因であり、t-ウイルスの流出によって多数の犠牲者を出した」ことが記されている。

洋館と研究所は爆破され証拠はほとんど残らなかったが、生き残った隊員たちはアンブレラの陰謀を世界に暴露する決意を固める。

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捜査とその後の展開

ラクーン市警の対応

ラクーン市警は当初、アークレイ山地の事件を「野生動物による事故」として扱っていた。

しかし、被害者が食い荒らされていたことや集団で襲われた形跡があり 、住民の間では「食人事件」「ゾンビの噂」として恐れられるようになる。

市警上層部はアンブレラ社から資金提供を受けていたため、事件の詳細な捜査を避ける姿勢を取っていたが、行方不明者が増えたことからしぶしぶS.T.A.R.S.を投入したと言われている。

アンブレラ社の隠蔽工作

アンブレラ社はTウイルスの流出をいち早く把握し、研究員を別施設へ避難させると同時に記録の抹消を進めていた。

同社の幹部であるウィリアム・バーキンは新型ウイルス「G-ウィルス」の研究を進めており、アークレイ研究所から市内の地下研究所へ移動する。洋館事件後もアンブレラは事実を隠し通したが、クリスやジルらS.T.A.R.S.の生き残りは市警に訴え出て、アンブレラの告発を試みた。

しかし市長や警察署長はアンブレラと癒着しており、証言は握り潰されてしまう。この時期から、ラクーンシティではさらなるバイオハザードの兆候が現れ始めていた。

事件の余波とラクーンシティ壊滅

洋館事件の約二ヶ月後、研究所から持ち出されたt-ウイルスがラクーンシティ全域に拡散し、市内でゾンビが大量発生する ラクーンシティ壊滅事件へと繋がる(『バイオハザード2』『バイオハザード3』の物語)。

さらに、ウイルス研究の中心を移したバーキンはスペンサーが派遣した特殊部隊に襲撃されG-ウィルスを暴発させ、市内の地下道に怪物が出現する事態となった。

最終的にアメリカ政府は1998年10月1日にラクーンシティを核攻撃によって「滅菌」し、街ごと消滅させるという極端な方法で事態を終息させる。

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あとがき

アークレイ山地連続猟奇殺人事件は、単なるホラーゲームの序章ではなく、バイオハザードシリーズ全体の世界観やキャラクターを象徴する重要な出来事である。

アンブレラ社のウイルス開発と漏洩事故、S.T.A.R.S.の奮闘、洋館事件の惨劇と生き残った者たちの決意が後の作品へ連綿と繋がって行く。

事件の発端はt-ウイルス漏洩だったが、その背後には企業の利権や研究者の野望、そして真実を隠蔽しようとする大人たちの思惑が複雑に絡み合っている。

ラクーンシティの大惨事へ至る連鎖は、「些細な事故と情報隠蔽」がどれだけ多くの人命を奪うかを皮肉にも示している。

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