皆様、こんにちは!
インディーゲームとして始まった『スターデューバレー』は、2016年2月26日に発売されてから世界中のプレーヤーに愛されてきた。
開発者エリック・バローネ(ConcernedApe)がほぼ一人で4年半もの歳月をかけて作り上げ、2024年12月時点でPCだけで2600万本以上、全機種合計で4100万本以上の売り上げを記録するという快挙を成し遂げている。
Steamのユーザーレビューも約36万件のうち98%が好評という驚異的な評価で、いまや農業シミュレーションゲームの代表格と言える存在である。
本作は、過去の名作『牧場物語』シリーズにインスパイアされているが、独自の工夫によって圧倒的なボリュームと自由度を実現している。農場経営・採掘・釣り・採取・戦闘などが有機的に組み合わさったゲームサイクルは、のんびりとした癒しとほどよい挑戦が同居しており、初めて遊ぶ人にも長く遊んでいる人にも新しい発見を与えてくれる。
この記事では、実際に250時間以上もプレイして感じた「良かった点」と「微妙だった点」を中心に、『スターデューバレー』の魅力を余すことなく語って行きたいところ!
のんびりと牧場暮らしを楽しみたい人も、何をすればいいのか気になっている人も、ぜひ参考にしてほしい!
良かった点
あらゆる癒しが詰まったスローライフ

スターデューバレーの最大の魅力は、ゆったりとしたゲームプレイと、プレーヤーのペースで進められる自由度の高さにあると思う。
ゲーム内の1日は現実で約12分(多分そんくらいで意外と短い!)。
毎朝農作物に水をやり、動物の世話をし、余った時間は釣りや採掘に出かけたり、町の住人と話したりと、日課の組み立て方は人それぞれ。
夜の2時には強制的に眠らされるものの、それ以外は時間制限が緩やかで、自分の好きなように生活をデザインできる。
春・夏・秋・冬の4つの季節が存在し、それぞれ112日(ゲーム内年は112日で1年)に分かれている。季節ごとに植えられる作物や採れる魚、出現する虫やイベントが変わるため、四季の移ろいを感じながら暮らす楽しみがある。
特に春は希望に満ちたメロディとともに農場が芽吹き、夏はカントリー調の音楽を聴きながら大きく育った作物の収穫を楽しむ。秋の落ち着いた温もりや、冬の静寂とともに降る雪の表現も味わい深い。
そうした生活サイクルの中でプレーヤーは農場主として少しずつ成長して行く。
はじめは雑草だらけの荒れた畑とサビついた道具だけだが、作物を植えたり資材を集めたりするうちに、鶏小屋や牛小屋を建設し、養蜂箱や醸造樽を作って商品を加工できるようになる。
こうした何気ない作業が日々の癒しとなり、少しずつ牧場が整っていく過程は感動的でさえある。
温かみ・懐かしさ・可愛さが溢れるドット絵

スターデューバレーのグラフィックはスーパーファミコンのような16ビット時代の懐かしい雰囲気をまとったドット絵でありながら、キャラクターの表情や環境の細部まで丁寧に描かれている。
キャラクターのスプライトは小さいながらも感情豊かで、住人たちの個性をうまく表現している。よって、ドット絵ながらもキャラクターに感情移入がしやすいように作られているのがポイント。
特に景色のドット絵の美しさは圧巻。とにかく綺麗!!季節ごとの風景の移り変わりや水面のきらめきなど、細やかな表現が見事で、親しみやすい世界観を構築している。
いわゆる最新のハイエンドグラフィックではないものの、その温かみのあるビジュアルは本作の魅力の一つだ。
自由度が高い牧場経営

本作のゲームシステムには農業・採鉱・戦闘・釣り・採取といった5つのスキルツリーが用意されており、それぞれ10段階のレベルと2種類の職業選択がある。
農場のカスタマイズはプレイヤーの自由で、畑を広げて作物を大量生産するも良し、果樹園を作って長期的な利益を得るも良し、動物を中心に酪農を楽しむも良し。
季節ごとに8〜12種類の作物が登場し、鶏・牛・羊・豚・ウサギなどの動物たちはそれぞれ異なる産物を生み出してくれる。
収入だけを考えて集金効率の良い動物のみを飼うのも良いが、個人的には全種類の動物を飼って、より豊かな牧場生活を送って欲しいなって思う!
加工設備も豊富で、木材や鉱石を集めて機械を作れば、ワインやジャム、チーズなどの高価な製品が作れる。
クラフトレシピは100種類以上あり、果物をワインに変える樽や、野菜を保存食に変える瓶詰め器、油を絞る機械など、プレーヤーが思い描く農場の姿に近づけるための幅広い選択肢が用意されている。
これらの機械を作り、配置を工夫することで自分だけの効率的な生産ラインを構築するのは実に楽しい。

さらに、資金を投入して農場を段階的に拡張していく感覚も心地良い。最初はボロボロの家だが、素材とお金を集めれば居住スペースが広がり、キッチンや地下室を増築できる。
家の内装や家具の配置も自由に変えられるため、現実の家づくりのような満足感がある。こうした自由度の高さが、プレイヤーが本作に没頭してしまう理由なのではなかろうか。
家具の種類も相当な数で、牧場経営以外の要素でも楽しめるのが本作の特徴だし、良い点だと思う。
主人公が少しずつ成長していく楽しさ

スターデューバレーには、主人公が努力によって成長していく充実感が詰まっている。前述の5つのスキルツリー(農業・採鉱・戦闘・釣り・採取)はそれぞれ経験を積むことでレベルが上がり、レベル5と10の段階で専門的な職業を選べる。
例えば、農業のスキルでは、作物の売却価格を上げる職業か、動物製品の価値を上げる職業かを選択する。採鉱では鉱石の獲得数を増やすか等、選択によってプレイスタイルが変化する。
戦闘スキルのレベルアップは、鉱山や砂漠にあるダンジョンでの冒険を通じて行われる。120階以上のダンジョンがあり、スライムやコウモリなどと戦いながら階層を下りていく。進んでいくごとにより強力な武器や特殊な効果を持つ指輪が手に入り、新しい島やダンジョンに挑戦できるようになる。
アップデート1.6で追加された「ジンジャーアイランド」では新しいエリアやボスが待ち受けており、長年遊んでいるプレーヤーも新鮮な気持ちで探索できる。

釣りスキルも成長要素の一つだ。初めは安物の釣り竿で川魚を釣るところから始まるが、経験を積んでいくと海や湖、砂漠のオアシスで珍しい魚を釣れるようになり、より強力な竿やルアーを使いこなせるようになる。
ミニゲーム形式の釣りは慣れるまで難しいが、コツをつかむと楽しくなってくる。このように、スキルが上がるたびに新しい機能が解放されていき、「もっと上達したい」と感じさせる仕組みがよくできている。
この釣りのミニゲームがよくできてきて、ボタン1つで遊べる簡素ならものながら本当にリールを巻いているような奥深さとテクニカルさを要求されるので、めちゃくちゃ楽しい!
ちなみに筆者の序盤の主な収入源は釣りでした。意外と稼げる。
住人とのコミュニケーションが楽しい

本作の魅力は農場経営だけにとどまらない。30人以上の個性豊かな住人が暮らすペリカンタウンでは、毎日誰かと会話をしたり、プレゼントを渡したりすることで友情を深めていくことができる。
住人たちは季節や天候、曜日ごとに決まったスケジュールで行動しているため、「今日は誰に会おうかな?」と考えながら散歩するだけでも本当に楽しい。
まぁ最終的には目当ての女の子を毎日ストーカーして、毎回プレゼントを渡し続けるサイコパスプレイになるわけだが(笑)
好みのプレゼントを贈ると好感度が上がり、ハートマークで表される友好度が増えていく。ハートが一定数に達するとイベントが発生し、各キャラクターの背景や性格を掘り下げるユニークなカットシーンが見られる。
たとえば、農場に興味があるアビゲイルの意外な趣味や、科学好きのマルの夢など、住人ごとの物語が用意されており、町全体が生きているかのような臨場感があり、自分もそこで暮らしているかのような感覚になる。

12人の結婚候補(男女各6人)が存在し、同性婚にも対応している。結婚すると一緒に住んでくれるようになり、二人の生活の中で特別なイベントが起こる。
ちなみに筆者はヘイリー一択です。あの勝ち気で毒舌な感じが良き(笑)
さらに家族が増える要素もあり、農場生活にちょっとした変化をもたらしてくれる。
マルチプレイでは8人まで同じ農場を共有でき、友達や家族と一緒に協力しながら農場を大きくしていくのも楽しい。
全てを遊び尽くすのが難しいくらいの圧巻のボリューム

本作は価格が14.99ドルと安価ながら(日本円で1480円)、50〜200時間以上遊べるコンテンツが詰め込まれている。あまりにもコスパが良すぎてすごい。
2016年の発売以降も無料アップデートで新要素が追加され続けており、2024年3月の大型アップデート1.6では同時プレーヤー数のピークが236,614人に達するなど、その人気は衰え知らず。
一人で作ったとは思えないほどのボリュームと密度で、数十ドルの大作ゲームに引けを取らない価値を提供している。
ゲーム内には120階を超える鉱山やドクロの洞窟、ジンジャー島の火山の洞窟など、多数のダンジョンが用意されている。
さらに100種類以上の料理レシピや季節ごとのイベント、釣れる魚や拾えるアイテムの図鑑埋め、博物館への寄贈、秘密のクエストなど、コンプリートしようと思えば何百時間も楽しめる。
Steam Workshopなどの巨大なModコミュニティも存在し、多数のプレーヤーが作成した拡張データによってプレイスタイルをさらに広げることができる。
進行ルートも一つではない。町のコミュニティセンターを復興させて地域を発展させることもできるし、大企業ジョージャ社の会員になって資金で施設を改装することもできる。
それぞれ異なるストーリーと報酬が用意されており、複数回のプレーを通じて違った展開を楽しめるのも長寿の秘訣。
レシピ集め、釣り、ダンジョンなどやり込み要素が豊富

農場経営に飽きたら、他のアクティビティに手を伸ばしてみよう。100種類を超えるクラフトレシピや料理レシピを集めるのは長期的な目標になり、珍しい魚を釣り上げるために季節や時間帯を調べるのもワクワクする。
さらに、鉱山では希少鉱石や宝石を集めながらモンスターと戦う。戦闘はアクションゲームとしては単純だが、指輪や武器のアップグレードで能力が変化し、採掘と戦闘が上手く連動している点が魅力。
アップデート1.5以降には「ジンジャー島」や秘密の遺跡など新たなダンジョンが追加され、ドクロの洞窟の深層を目指して強敵と戦う楽しみも増えた。探索を重ねるごとに新しいエリアやアイテムが見つかるので、長時間プレイしても退屈しない。
また、イベントやミニゲームも盛りだくさんで、季節のお祭りや町内大会、ナイトマーケットなど、プレーヤーを飽きさせない仕掛けが随所にある。
BGMが全て良い
本作の音楽は、開発者自身が手掛けた2時間以上のオリジナルサウンドトラックで構成されている。春は希望に満ちたメロディ、夏はリラックスした曲調、秋は素朴な暖かさ、冬は思索的な静けさといったように、季節ごとに完全に異なるテーマが用意されている。
この音楽はゲームプレイと完璧に調和しており、プレーヤーをのんびりとした牧場生活に没入させてくれる。
筆者はSpotifyでアルバムをダウンロードして、ドライブ中に鬼リピートしております(笑)ただ、めちゃくちゃ心地すぎるメロディのせいで眠くなります!🥱
サウンドデザインも秀逸。季節の環境音や動物の鳴き声、作業の効果音、雨音などが丁寧に作り込まれており、ソロ開発の作品とは思えないほどのこだわりが感じられる。
サウンドトラックは別売り(4.99ドル)として購入することもでき、2025年8月には16曲入りのオーケストラアルバムがリリースされた。これは多くのファンに支持されており、Steamの「素晴らしいサウンドトラック」タグも獲得している。
微妙だった点
バグがちょこちょこある
本作は長年アップデートを重ねて安定しているものの、時折気になる不具合が報告される。
特に最近では、Nintendo Switch 2版ではクラフトでアイテムを消失させてしまうバグが話題になった。開発者は2026年1月に「クラフト時に不要なアイテムが消失するバグを修正するパッチを準備中で、EUでの発売は修正完了まで遅らせる」とコメントし、修正されるまで特定のレシピを使わないよう注意喚起している。
このように、大きな不具合は頻繁ではないが、細かなバグやクラッシュが時折存在するのは惜しいところ。
ミニゲームが異様に難しい

本作には釣りや採掘のほかに、サルーンに設置されたアーケードゲーム「プレーリーキングの旅(Journey of the Prairie King)」という双方向シューティングのミニゲームがある。
このミニゲームはウェーブ制で敵の大群を撃退する内容で、ライフが1発で失われるため非常に難しいと評判。しかも結構運も絡んでくるため、ほぼノーストレスな本編とは正反対のゲーム性と言える。
クリアするだけでもめちゃくちゃ大変なこのゲームなのだが、なんと『一度も死なずに勝利する』という鬼畜のトロフィーが存在する。筆者はこのトロフィーを獲得するのに、まるまる2日ほどを要したというね(笑)
これのせいで、トロコンを諦めたって人も多いのではないだろうか、、、?
こんな人にオススメ!
本作は、リラックスできるオープンエンドのゲームプレイを求めている人や、牧場シミュレーションやライフシムが好きな人に特におすすめである。
例えば、『どうぶつの森』シリーズが好きなプレイヤーなどには非常にオススメしたい一作。
価格に対して何百時間ものコンテンツを提供しており、コストパフォーマンスを重視する人にも向いている。また、他人と協力して農場を築きたい人には8人までのマルチプレイが魅力的。恋人と2人で牧場ライフを楽しむのも良いだろう。
一方で、テンポの速いアクションや戦闘中心のゲームを好む人、時間管理系のゲームが苦手な人、最新の高精細3Dグラフィックを求めている人には向いていないかもしれない。
早く成果を求めるプレイヤーは序盤ののんびりした進行が退屈に感じる可能性がある。また、ミニゲームの難易度や一部のバグにストレスを感じやすい人も要注意だ。
最後に
スターデューバレーは、スローライフを満喫したい人にとって最高の癒しの場でありながら、遊び尽くすのが難しいほど膨大なやり込み要素を備えた傑作である。
個人的には10点満点中9.9999点くらいを付けたいレベルで素晴らしいゲームだと思う。マイナス分はプレーリーキングのせいや!!!😡
ドット絵の温かみや季節ごとに変わる美しい音楽、自由度の高い牧場経営、住人たちとの豊かな交流、アップデートによって拡張され続ける世界など、挙げればきりがないほどの魅力が詰まっている。
もちろん、バグやミニゲームの難易度といった気になる点もあるが、それを補って余りあるほどの楽しさがある。
のどかな田舎で自分だけの農場を育て、少しずつ成長していく達成感を味わいたい人には、自信を持っておすすめできる作品と言える。
休日のひとときや仕事終わりのリラックス時間に、ペリカンタウンの住人たちとともにゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがだろうか。
