このページでは『バイオハザード RE:4』にて入手可能なファイルの内容を掲載しています。ストーリーの考察などにお役立てください。
今回は『古城』で入手可能なファイルの掲載です。
- ネタバレには要注意。
ファイルリスト
定例研究報告会議事録・抜粋
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8887.jpg)
概要:成長初期段階にある寄生体に特定の薬物が与える影響とその利用
場所:一号棟 小会議室
報告者:アナベル・ガルシア・エスクデロ研究主任
質問者:ライアン・チェン研究員
ー以上で報告を終わります。何かご質問は?
ーええと、ようは"遅延薬"を投与すれば、宿主は化け物にならずに済む、と?
ー(笑い)化け物ですか。言いえて妙ですね。おっしゃるとおり、彼らがプラーガと呼ぶ寄生体は人を人でなくしてしまう。
ー初期は寄生体の成長の影響による身体的な症状。軽い腹痛やセキ、吐血が典型的な例です。次に意識の混濁と喪失…、ここまで来ればあとは早い。成長が完了すれば、宿主は寄生体に完全に支配される。いわば、プラーガの操り人形です。
ーこのたび我々のチームが開発した遅延薬は、寄生体の成長を阻害することが可能です。
ーつまり化け物になるまでの時間が延長されるってことですか?ロスタイムみたいに。
ー(複数の笑い声)
ーええ、まさしくその通り!しかし試合はいつか決してしまうものです。遅延薬だけではプラーガの完全な除去は不可能でー
世話係の手記
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8888.jpg)
また真夜中に目が覚めた。地下から漏れる音のせいだ。爪で硬い壁を引っ掻く音。呪詛にまみれたうなり声。
あの男はこの世の全てを憎んでいる。
元々、あいつは城主に仕える拷問官だったそうだ。あいつの父親も、祖父も、兄弟やいとこたちも。サラザール家の負の遺産の一つだ。
中でも奴は……、そう、特別だった。あいつは心から自分の仕事を楽しんでいた。そして、天性の才能を持っていた。他人に苦痛を与える才能を。
その才能は城主の興味を引いた。城主は奴を地下に連れて行きーああ、だめだ。これ以上は書けない。書いちゃいけない。奴が地下でなにをされたかなんて思い出すな。
さもなくば、俺の精神が壊れる。
俺は奴の世話を命じられた。エサをやり、汚物を処理しー毎晩、あの声を聞く。
もう限界だ。奴の声が耳から離れない。耐えられない。明日にもこの城を出て遠くへ行こう。あの声が届かない場所へ。
ラモンの告解
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8889.jpg)
我が主よ、偉大なる真の父よ。サラザールの血に鉄槌をお与えください。
初代当主は聖なる教えを邪教などと呼び、正しき教団に身も凍る弾圧を加えました。そればかりか、ロス・イルミナドスの至宝を奪い、この城の地下に封じたのです。
なんたる不遜、なんたる冒涜!幾たび、我が身に流れる奴めの血を恥じたことか!しかし、ついに贖罪の日が来たのです!
ああ、愛する主・サドラー様!今こそ城の地下に封じられし聖体"プラーガ"をお返し申し上げます!
聖体の恩寵によりて罪深き者どもは神の家畜"ガナード"に生まれ変わりましょう!つまりは、あなた様の家畜に!
どうか、どうかラモンめをお褒めください、なでてください、可愛い坊やにそうするように、あなた様のおひざにのせて!
私はあなた様の卑しきしもべ。あなた様は私の永遠の光。
いついかなる時も変わらぬ忠誠を捧げましょう。
世界の寄生虫と、その恐るべき生態 第2巻
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8890.jpg)
ある種の寄生虫は、宿主となる生物の行動をコントロールする力がある。
その仕組みは解明されていない部分も多いが、寄生虫による宿主の行動支配は一般的にも知られる話である。
では寄生虫が宿主の行動を支配する実例をいくつか挙げていこう。
ディクロコエリウム(Dicrocoelium)
この寄生虫の幼生が食道下神経節に入ったアリは、牛や羊が草を食べる夕方から朝の時間になると草の先端を噛んでそこに身体を固定するようになる。
明らかに、わざと食べられるよう行動させているのだ。
ガラクトソマム(Galactosomum)
この寄生虫の幼生はブリやイシダイなど、魚の脳に寄生する。すると寄生された魚は海鳥に捕まり易い海面を泳ぎ回るようになる。もちろん海鳥の体内に入るのが目的だ。
レウコクロリディウム(Leucochloridium)
この寄生虫の幼生はカタツムリの触覚内で増殖し、毛虫のように動く。さらに宿主を鳥が見つけやすい葉の表面に移動させる。こうやって、わざと鳥に捕食させることで体内に入り込み、成虫になるのだ。
紅蓮を捧げよ
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8891.jpg)
悪疫の声は炎に宿り、哀れな子らを安寧へと導く。
紅蓮の炎を正しき座へと捧げよ。さすれば蒙は啓かれ、道は開かれる。
イルミナドス教典 3章2節
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8892.jpg)
号砲が山々に驚くのを聞け 大岩は礫となって 城壁を砕いた
夜空が紅く染まるのを見よ 罪深き血は大河となって海を染めた
我らの命と 敵の血で 積年の罪を あがないたまえ
秘された霊廟の道
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8893.jpg)
先祖の眠る 霊廟は
決まった時刻に 目を覚ます
汝が加護を 得たいなら
ゆめ暗き道を 恐れるな
司書の手記
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8894.jpg)
紋章だ。サラザール家の紋章盾が必要だ。この忌々しい仕掛けを解いて、私が外に出るには。
地下の霊廟に行かなければ。呪われた鎧どもが待ち受ける、あの場所に。
神よ!あの狂った僭主(せんしゅ)、心無き悪童、ラモン・サラザールを呪いたまえ!
青い灯火よ!私を護りたまえ!
サラザール家年代記
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8895.jpg)
サラザール家は当主で潰えた。
ラモンの奇病を治すため母のカタリナが、悪魔を城に招き入れたのだ。
以下に歴代当主の略歴を記す。これは名誉ある退魔の血族への追悼文である。
初代 グレゴリオ 征討伯
手勢を率い、古城にはびこる悪魔達を掃滅。勲功を認められて伯爵位を賜る。以後代々、島に封じた悪魔の監視を任とする。
二代 イポリト 封魔伯
地底から死蟲の群れが溢れるも、辛うじて封じる。その時の傷がたたり、病死。
三代 グレゴリオ 建築伯
狂気に魅入られたように、過剰な防衛設備や意図不明の仕掛けを無駄に造らせる。多くの財が浪費される。
四代 ホセ・アロンソ 太平伯
財の立て直しに尽力。
五代 アレハンドロ 蕩尽伯
遊び心に富み、中庭や舞踏場を建築。若くして病死。
六代 マリア・イザベル 女伯
先代の妃。90歳まで生き、長く治める。
七代 ディエゴ 峻厳伯
先代に似て、非常に厳格。悪魔の手により謀殺。
八代 ラモン
彼は病で死ぬべきであった。
探求の書
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8896.jpg)
改宗歴2年7の月ー
領主ラモン様より、名誉ある任を仰せつかる。不完全な人の身を、虫の高みへ至らせる、その術の探求だ。
我が生涯を捧げるに、悔いはない。
改宗歴4年1の月ー
人の血液を黒い水に置き換える実験は、次なる階梯に至りつつある。
母胎がその鍵だ。
無垢なる命は、易く黒い水に染まり得る。
改宗歴6年1の月ー
私は、母胎より摘出したこの聖なる蛆に我が名誉ある家名を取って「U-Ⅱ」と名付けた。
人ほどの大きさに成長したU-Ⅱは今や、食エサだけで際限なく殖え続ける。私は新たな生物種を創り出したのだ!
ラモン様はU-Ⅱの擬態の技も賞賛され「見えざる者(ノビスタドール)」とお呼びになった。
我らが主人サドラー様からもお褒めを授かったと聞く。身に余る名誉だ。涙で筆先が見えない。
イシドロ・ウリアルテ・タラヴェラ、学匠
投獄者の手記
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8897.jpg)
また一人死んだ。奈落の穴に放り込まれてから、何日が経つだろうか。
食料はとうに尽き、なお出口は見つからない。
飢えと乾きは耐え難いほどで皆が、地底に溜まる黒い水を飲み始めた。
最初は従者のエルミニオだった。
歩けぬほど衰弱していた彼が、突如狂ったように暴れ出した。
彼が動かなくなるまでに、2人が死んだ。もう黒い水は飲めない。
最後まで死に抗っていたアベラルドも先ほど旅立った。
私は、皆の遺体を整え彼らの魂の安息を祈ることしかできない。
神よ、これほどの試しが必要ですか?
液体窒素による緊急封鎖設備
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8898.jpg)
依頼者:イシドロ・U・タラヴェラ
施工完了日:2002年11月2日
先月ご依頼された、液体窒素シャワーの導入が完了しました。液体窒素は劇物です。失明、凍傷、死亡のリスクがあります。使用方法にご注意ください。
探求の書3
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8899.jpg)
改宗歴9年5の月ー
この弁を開けば、黒い水が私の血の管を通り全身に巡り始める。
それは私の生涯で、最も苦痛に満ちた時となるだろう。
今は、その苦しみさえ待ち遠しい。それは聖なる陣痛、生まれ変わりの痛みなのだから。
次に目覚めた時、私は真にラモン様の従僕となるだろう。
イシドロ・ウリアルテ・タラヴェラはここに誓う。
私は人の枠を超え、真に神の従者とならん。私は反徒を捕らえ、その処刑者(ヴェルデューゴ)とならん。
電力供給遮断の告知
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8900.jpg)
一部設備における電力供給遮断について
貴重な電力資源の消費を抑えるため、現在エレベーターを含む一部設備への電力供給を遮断しています。
これらの遮断を解除するためには、実験場最奥のブレーカーの操作が必要です。
現場監督の記録
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8901.jpg)
10月11日
今日は人生最悪の日だ。まさか5歳になる愛娘の誕生日をこんなしみったれた片田舎に向かう船の中で迎える羽目になるなんて。
金払いが良くなきゃ誰がこんなとこで仕事なんてするものか。
10月19日
城の連中は「発掘物は丁重に扱え」の一点張りだ。作業中にミスって粉じんを吸い込んじまったのに、その正体すらろくに教えちゃくれなかった。原因もわからずぶっ倒れていく奴らといい、この現場はどうも隠し事が多すぎる。
少し咳も出る。もうさっさと寝ちまおう。
10月26日
クソッ、どうなってる。今日だけでもう3回も血を吐いた。動く気力もない。こんなところ来るんじゃなかった。旨そうな儲け話に釣られた俺が馬鹿だった。
愛する家族よ。こんな情けない父親を許してくれ。
10月 日
今朝から アタマがはたらかない なぜだ? 血もいっぱい 吐いた たくさんの 虫が 這いよって
ああ 声が きこえる
月 日
今日は はたらく とても気分 いい はっくつ とても すばらしい したがう すごく 幸せ あなた様に ささげる よろこび
すべて サドラー様 ために
爆発物の保管場所変更について
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8902.jpg)
以下物品の保管場所を変更する。
発掘用ダイナマイト を M-4資材倉庫へ
発破時の注意事項
- 落盤が多発中
- 充分に距離をとる
- 災害時の清掃はすみやかに
- 欠員時は補充申請をする
執事の手記1
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8903.jpg)
私はとんだ不忠者にございます。
ご子息であるラモン様の歪んだ性格を正したいという貴方様の最後の願いを、私は叶えて差し上げることができませんでした。
その邪悪さの片鱗を最初に見たのは、まだラモン様が幼少の頃でした。
ラモン様は自らを"プルガルチト"と陰で呼んだある給仕を自室に呼びつけました。
すると、懐からおもむろに硫酸を取り出し、脆くそのものの顔にかけ始めたのです!
皮膚が焼け爛れ、苦痛に身が歪む様を見る幼きラモン様のあの恍惚とした表情。いまだに私の脳裏に焼き付いております。
そして時が経ち、ご両親を失い心を閉ざすラモン様に付け入るように、奴らはやってきたのです。
あの忌々しき教団がー。
あろうことか、代々サラザール家が封印してきた"プラーガ"と解き放ち、あまつさえ自らそれを受け入れるなど……!
もはやラモン様は奴らの操り人形です。
亡き先代、ディエゴ様。
私はたとえこの身を堕とそうとも最期の時までラモン様と運命を共にする所存です。
それが、生まれたころよりお側で仕えてきた、執事である私の務めであり、貴方様への贖罪なのですから。
執事の手記2
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8904.jpg)
ああラモン様!明日の施術を以て、ついに私めは、ヒトの枠を超えはるか高みに至るのです!残りわずかな自我など瞬く間に潰えましょう!
素晴らしい!聖体とは、かくも妙々たるものだったとは!
ただラモン様への忠誠心だけが、今もこの胸のうちに残った唯一の光なのです!
これで永久に貴方と運命を共にできる!私はなんて忠義者でありましょうか!
探求の書2
![](https://sin-koutrocom.jp/wp-content/uploads/2023/04/img_8905.jpg)
改宗歴8年10の月ー
私の崇高な探求は、ついに最終段階に移る。人と虫との完全なる融合だ。
執事殿は自ら実験に志願した。人を越え、いっそうラモン様に尽くすために。その深い忠誠に、私も全霊をもって応えよう。
改宗歴9年3の月ー
大いなる合一は成された!執事殿は、永き苦痛を耐えたのだ!そして見よ、その完成された美を!
この完全な命に、私は「U-Ⅲ」の名を捧げる。「Ⅲ」は最も美しく、完全な数字だ。
改宗歴9年4の月ー
U-Ⅲ、改め「魔犬(ペサンタ)」は、領主の右腕として、ラモン様を支えている。しかし、腕は2本必要だ。
次は私が忠義を示すときだろう。
イシドロ・ウリアルテ・タラヴェラ、学匠